マーケットエンタープライズ、蓮田白岡衛生組合と不要品リユース事業で連携協定を締結

■「おいくら」と一部事務組合の協定締結は4例目

 埼玉県の蓮田市と白岡市を構成団体とする一部事務組合、蓮田白岡衛生組合(管理者:山口京子)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、地域課題の解決と循環型社会の構築を目的としたリユース事業に関する連携協定を2025年9月30日(火)から締結。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を活用し、不要品を廃棄せず再利用する仕組みを構築する。同連携を通じて、蓮田市・白岡市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指していく。

■背景・経緯

 蓮田白岡衛生組合では、環境啓発施設「エコプラザ」においてリユース品の販売や3R(リデュース・リユース・リサイクル)の啓発活動を実施しているが、廃棄物の中には再利用可能な品目も多く、リユース施策の導入可能性を模索してきた。一方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心にネット型ビジネスを展開し、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げている。「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会での活動など、官民連携によるSDGs推進に注力してきた。こうした中、同社が蓮田白岡衛生組合に働きかけたことを契機に、両者の「リユース促進による循環型社会の形成」というニーズが合致し、「おいくら」を活用した今回の取り組みが実現した。

■「おいくら」とは

 「おいくら」はマーケットエンタープライズが展開するリユースプラットフォームである。不要品の売却を希望する利用者が「おいくら」を通じて査定依頼を行うと、全国の加盟リユースショップに一括で査定依頼が送信され、買取価格を比較できる。一度の依頼で複数の買取価格を比較・売却できる手軽さが好評であり、2025年6月末時点で約155万人が利用している。

■連携協定事項

以下の事項について連携協力することとしている。

・リユース活動の促進を通じた循環型社会の形成に関すること
・循環型社会の形成をはじめとする環境保全の啓発に関すること
・循環型社会の形成をはじめとする環境保全の協働推進に関すること
・その他、組合とマーケットエンタープライズが合意した同協定の目的に資する事業に関すること

■今後の展開

 9月30日(火)に、蓮田白岡衛生組合ホームページ内に「おいくら」の情報が掲載され、不要品の一括査定申込みが可能となる。「おいくら」では、希望に応じて自宅訪問による出張買取も可能であり、大型品や重量物の売却も容易となる。また、自治体では回収対象外である冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品も、再利用可能な状態であれば買取できる場合がある。不要品の売却と受け渡しは、最短で査定依頼当日に完了する可能性がある。なお、住民によるサービス利用に費用はかからず、組合の費用負担もない。

 本連携により、二次流通の活性化を通じた循環型社会の実現、不要品削減の推進、自治体における廃棄物処理量およびコストの削減が見込まれる。また、住民が「売却によるリユース」という選択肢を認識することで、「廃棄からリユースへ」という意識転換が促され、不要品処分ニーズの多様化にも対応可能となる。さらに、住民のリユース意識の変化を通じ、循環型社会の形成が一層進展する。今回の取り組みを通じて、地方創生を視野に入れた循環型社会構築に向け、社会的・経済的課題の双方の解決を図っていく方針である。マーケットエンタープライズは今後も一部事務組合との連携を視野に、官民協働による広域での廃棄物削減と循環型社会形成、ひいては地方創生の実現を目指していく。

■蓮田白岡衛生組合について

 蓮田白岡衛生組合は、埼玉県にある蓮田市および白岡市のごみとし尿処理を担う一部事務組合である。「分ければ資源、混ぜればごみ」を合言葉に、ごみの資源化と減量化を推進している。蓮田市と白岡市に暮らす12万人の生活を支える基盤として、市民に不可欠な役割を果たしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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