エイチームホールディングス、シグニティを買収し子会社化、デジタルマーケ事業を強化
- 2025/10/1 08:24
- IR企業情報

■「PUSH ONE」など独自サービスを活用し顧客基盤拡大を狙う
エイチームホールディングス<3662>(東証プライム)は9月30日、株式会社シグニティ(東京都港区)の発行済株式を全て取得し、連結子会社化することを発表した。取得予定日は11月20日で、取得価格は約1050百万円、アドバイザリー費用などを含め総額約1106百万円となる。シグニティ社はプッシュ通知サービス「PUSH ONE」やスマホロック画面広告を展開し、マスコミや出版業界を中心に顧客基盤を築いてきた。日本および米国で関連特許を取得しており、競争優位性を持つ事業を展開している。
同社は2024年に公表した中期経営計画で、法人向けマーケティング支援領域を成長の核と位置づけていた。比較サイトや情報メディアを運営し、複数市場で法人顧客を抱えるエイチームにとって、シグニティのサービス群は新規顧客獲得や既存顧客へのクロスセル拡大に資するものと判断された。デジタル集客ノウハウとリソースを提供することで、シグニティ社の収益拡大とグループ全体のシナジー創出を目指す方針である。
今後はエイチームグループから人材を派遣し、「PUSH ONE」を軸に広告事業やソリューション展開を拡充する。またグループが運営する既存メディアに「PUSH ONE」を導入し、売上向上支援や顧客開拓に活用する予定だ。今回の子会社化により、2026年7月期以降の事業成長を加速させる計画であるが、現時点で業績予想の修正は行っていない。業績に影響が生じる場合は速やかに開示するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)