日清食品ホールディングス、米州統括会社に米国3子会社を集約し組織再編を発表

■NISSIN FOODS AMERICASの資本金1億2200万ドルに増資

 日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)は10月1日、米州地域統括会社設立に伴う米国内組織再編を発表した。同社は、子会社の日清食品株式会社が保有するKANZEN MEAL(U.S.A.)の株式を現物分配により取得した上で、米国で展開する3事業会社の全株式を米州地域統括会社であるNISSIN FOODS AMERICASに現物出資することを決定した。これにより米州地域統括会社は特定子会社に該当することとなる。再編の目的は、北中米地域での迅速な意思決定と商品・マーケティング戦略の強化にあり、特に米国市場での経営基盤を強固にする狙いがある。

 米州地域統括会社は2025年7月に設立された法人で、所在地は米国デラウェア州に登記し、事業拠点はカリフォルニア州トーランス市に置く。代表は横山之雄CEOで、北中米地域における中間持株会社として機能する。資本金は増資前800万米ドルから、米国3事業会社の株式現物出資によって1億2200万米ドルに増資される予定であり、増資額は1億1400万米ドルとなる。出資完了は2026年3月期末までに予定されている。

 再編の対象となる事業会社は、即席麺を製造販売するNISSIN FOODS(U.S.A.)、チルド食品を扱うMYOJO U.S.A.、冷凍食品等を手掛けるKANZEN MEAL(U.S.A.)の3社である。一方、メキシコ子会社は再編の対象外となる。同組織再編は子会社間の株式移管による再編であり、業績への影響は軽微とされる。同社はこの再編を通じ、米国市場を軸とした米州事業の統括体制を強化し、グローバル経営の推進に拍車をかける方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■山口県周南市で始動、燃料電池の定置型電源活用で脱炭素電力供給を検証  ホンダ<7267>(東証プ…
  2. ■LINEリサーチ発表、上半期トレンド総括と最新6月期の動向  LINEヤフー<4689>(東証プ…
  3. ■休廃業・解散は減少も淘汰続く、新興市場の課題鮮明に  東京商工リサーチは7月31日、国内ドローン…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■金先物関連株、最高値更新で安全資産需要が強まる  日本取引所グループ<8697>は9月24日、今…
  2. ■石破首相辞任表明後も市場は急落回避、投資家の買い意欲継続  「一寸先」は、不確実で予測が難しい。…
  3. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  4. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  5. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  6. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る