
■各務原フロントセンターを拠点に輸送ルートを一元化
コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス<2579>(東証プライム)、バローホールディングス<9956>(東証プライム)傘下の中部興産、スギホールディングス<7649>(東証プライム)傘下のスギ薬局の3社は10月1日、東海地方における物流効率化を目的とした協業を開始した。従来はコカ・コーラ ボトラーズジャパンが各社の物流拠点に個別に製品を納品していたが、今回の取り組みではバローグループの物流を担う中部興産の各務原フロントセンターをハブ拠点として運用し、同社がバローグループおよびスギ薬局の物流センターへの配送を一括して担う。これにより、トラックの積載効率向上やドライバーの業務負荷軽減が実現され、物流資源の有効活用が期待される。
同協業の中核となるハブ拠点では、中部興産が在庫管理やトラック・ドライバーの手配、スケジュール調整を一元的に管理する。これにより、業務の平準化や倉庫スペースの有効活用が進み、ドライバーや倉庫業務従事者の負担を軽減する仕組みが整う。また、配送先に多数の店舗を有するスギ薬局が加わったことで、深刻化するドライバー不足や「物流2024年問題」への対応にも寄与することとなった。
3社は今回の枠組みを通じて、業界の垣根を越えた新たな物流スキームを確立したと強調している。限られた物流資源を共有・最適化することで、持続可能な物流体制と製品の安定供給を目指す方針であり、東海地方を中心に広がる社会的課題の解決に向けた先進的な取り組みといえる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)