吉野家ホールディングス、ダチョウ肉の新研究成果を発表、疲労回復と血管老化防止に期待

■7日間摂取試験でBCAAやタウリン増加、血液健全性を維持

 吉野家ホールディングス<9861>(東証プライム)は10月2日、100%子会社SPEEDIAによるダチョウ肉(オーストリッチミート)の新研究成果を発表した。今回の成果は、疲労軽減や血管老化防止といった従来の期待効果に加え、筋肉疲労回復や血管バリア機能強化の具体的メカニズムを示すものとなった。国内最大級の500羽を飼育する同社牧場で得られた知見は、ダチョウを新たな畜種として活用する可能性を広げるものである。

 研究では、オーストリッチハムや水煮を7日間摂取した群で分岐鎖アミノ酸(BCAA)やアンセリン由来アミノ酸の増加が確認され、疲労回復に関与するタウリンの血中濃度も有意に上昇した。さらに赤血球数やヘモグロビン濃度の一時的悪化は抑制され、平均赤血球容積が増加するなど、血液健全性を維持する効果も示唆された。脂溶性画分の試験では、血管透過性を亢進するVEGFの作用を抑制し、毛細血管の漏出防止やバリア機能向上につながる可能性も確認された。

 これらの成果は日本栄養改善学会や日本脂質栄養学会で発表され、ダチョウ肉抽出物が血管バリア機能に及ぼす影響や抗老化効果を裏付けるものと報告された。同社は今後、肉やオイルにとどまらず骨や羽根、皮など全ての部位を対象とした研究を進め、学術的知見と商品開発の両面からダチョウの有効活用を図る方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■山口県周南市で始動、燃料電池の定置型電源活用で脱炭素電力供給を検証  ホンダ<7267>(東証プ…
  2. ■LINEリサーチ発表、上半期トレンド総括と最新6月期の動向  LINEヤフー<4689>(東証プ…
  3. ■休廃業・解散は減少も淘汰続く、新興市場の課題鮮明に  東京商工リサーチは7月31日、国内ドローン…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■金先物関連株、最高値更新で安全資産需要が強まる  日本取引所グループ<8697>は9月24日、今…
  2. ■石破首相辞任表明後も市場は急落回避、投資家の買い意欲継続  「一寸先」は、不確実で予測が難しい。…
  3. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  4. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  5. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  6. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る