
■REBLUC主導で宇宙貢献目指す先端技術開発
レゾナック・ホールディングス<4004>(東証プライム)は10月3日、宇宙線による電子機器の誤動作を低減するために開発中の半導体封止材の評価実験を、国際宇宙ステーション(ISS)で実施すると発表した。評価対象の半導体チップは、新型宇宙ステーション補給機「HTV-X」1号機に搭載され、H3ロケット7号機によって10月21日に打ち上げられる予定である。同社はこれに合わせ、神奈川県横浜市の研究拠点「共創の舞台」で打ち上げの様子をライブ中継するパブリックビューイングを開催し、参加者の募集を開始した。
パブリックビューイングは10月21日午前10時から11時30分まで実施される予定で、9時30分から9時50分の間に入場し、10時58分頃に打ち上げ予定のロケットを視聴する形式となっている。募集人数は30名で、応募多数の場合は早期締切となる。延期が発表された場合は中止されることがあるため、事前の確認が推奨される。申し込みは同社ウェブサイト内の専用フォームを通じて行う。
今回の宇宙実験は、同社の社内コミュニティ「REBLUC」の宇宙関連材料チームによって推進されており、パーパスである「化学の力で社会を変える」の一環として展開される。同社は2023年1月に昭和電工と旧日立化成が統合して誕生し、先端材料技術を軸に世界24カ国で事業を展開している。2024年度の売上高は約1兆4千億円で、海外比率は56%を占めている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)