東宝、9月興収が歴代最高を更新、「鬼滅」「沈黙の艦隊」などが牽引、『果てしなきスカーレット』世界配給

東宝

■映画営業部門で前年比2.9倍、累計1168億円超え

 東宝<9602>(東証プライム)は10月9日、2025年9月の映画興行部門および映画営業部門の興行成績速報を発表した。東宝グループ全体の興行収入は72億5030万6311円で前年同月比43.0%増となり、好調を維持した。なかでも「鬼滅の刃 無限城編 第一章」「チェンソーマン レゼ篇」「沈黙の艦隊 北極海大海戦」など話題作が牽引し、累計興収は1~9月で604億8720万8744円と前年同期比24.3%増を記録した。

 映画営業部門(配給作品)も高い伸びを示し、9月単月の興収は187億3189万8420円と前年比2.9倍に達した。これは2016年9月(156億5200万円)を上回る過去最高記録であり、1~9月累計も1168億4510万0752円(前年同期比46.4%増)と堅調に推移した。「沈黙の艦隊 北極海大海戦」「TOKYO MER 南海ミッション」「クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ」など幅広い層に支持された作品が寄与した。

 同社によると、夏以降は大型シリーズの新章やアニメ作品の続編が続き、10月以降も「トリリオンゲーム」「ヒプノシスマイク」などの上映が続く見込みである。年間累計は前年を大きく上回るペースで推移しており、映画館動員の回復とともに国内映画市場全体の拡大が期待される。

■東宝とソニーP、細田守監督『果てしなきスカーレット』を世界配給へ

 また同日、細田守監督の最新作『果てしなきスカーレット』をソニー・ピクチャーズ エンタテインメントと共同で日本および全世界に配給すると発表。国内では2025年11月21日に公開し、12月からアメリカを皮切りに世界各国で順次公開される。第82回ヴェネチア国際映画祭や第50回トロント国際映画祭など主要映画祭への選出も決まり、国際的な注目を集めている。企画・制作はスタジオ地図が担当し、主演に芦田愛菜、岡田将生、役所広司らが名を連ねる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能  NTT<9432>(東証プラ…
  2. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  3. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  2. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  3. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  4. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  5. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  6. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る