unbanked、まーるを簡易株式交付で子会社化、高級腕時計リユース事業に参入

■金地金・ノンバンクに続く第3の柱を確立へ、株式交付で資金流出を抑制

 unbanked<8746>(東証スタンダード)は10月10日、ブランド品買取仲介事業を展開する株式会社まーるを簡易株式交付により子会社化し、同社の高級腕時計リユース事業を新たな事業領域として開始すると発表した。株式交付により2,236,829株(希薄化率19.74%)を新たに発行し、まーる社の株主に割り当てる。株主総会決議を経ずに行う簡易手続きで、効力発生日は10月31日を予定している。

 同社グループは金地金事業とノンバンク事業を主軸に事業を拡大しており、2025年3月期には金地金事業の売上高9,151百万円(前期比85.8%増)、ノンバンク事業の売上高337百万円(同146.1%増)と大幅増収を達成した。一方で、収益源の多様化と成長市場への参入を経営課題と位置付けており、国内外で拡大するブランドリユース市場を新たな収益基盤とする方針を示した。対象となるまーる社は渋谷と難波に直営・共同店舗を展開し、フランチャイズ店舗「買虎」ブランドで新宿・新橋・名古屋・心斎橋の4店舗を運営。委託販売モデルにより在庫リスクを抑え、2025年5月期の売上高7,972百万円と急成長を遂げている。

 unbankedは、まーる社の査定・販売ノウハウや顧客基盤、海外販路を取り込み、既存の経営管理・資金調達力とのシナジーを追求する。海外仕入やアフターサポート強化などのサービス展開を通じ、リユース市場における成長加速と中長期的な企業価値向上を図る方針である。今回の株式交付によるキャッシュアウト抑制と事業ポートフォリオ拡大により、同社は金地金・金融に次ぐ第三の収益の柱を確立し、安定的な成長を目指すとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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