ベステラが新株予約権で約25億8900万円を調達へ、第9回、10回を発表

■高度循環型社会構築に向け重点4分野のM&A資金などに充当

ベステラ<1433>(東1)は1月20日17時、第三者割当による第9回、および第10回新株予約権(行使価額修正条項付)の発行を発表した。希薄化率は最大16.28%の見込みだが、21日の株価は午前10時現在で5%安(104円安の1801円)程度にとどまっている。

 発行する新株予約権数は合計13,600個(第9回が8,500個、第10回が5,100個)。当初行使価額は、第9回が1,855円、第10回が1,985円(1月20日の株価終値は1905円)。

 行使期間は、第9回が2021年2月8日から22年8月5日まで。第10回が21年2月8日から26年2月6日まで。

 両新株予約権が全て行使された場合の潜在的な調達資金の合計額は2,613,988,000円。手取り概算額(本新株予約権に関する発行諸費用控除後の金額)は2,589,488,000円となる予定。

 調達資金の主な使途は、高度循環型社会構築に向けた、(1)脱炭素化に向けた設備の廃止措置に向けた分野(2)風力発電設備の解体に関連する分野(3)3D事業価値追求のためのデジタル関連分野(4)解体施工技術の高度化を目的とした専門工事分野、などの重点分野を中心としたM&A投資資金。

 割当先は、成長企業支援事業などを行うハヤテインベストメント株式会社(東京都中央区)が運用助言するHayate Japan Unit Trust(設立根拠等:ケイマン諸島法)。ハヤテインベストメントは、東大卒業後ゴールドマン・サックス証券や国内金融機関を経た杉原行洋氏(現・代表取締役、早稲田大学大学院経営管理研究科、早稲田大学ビジネススクール招聘講師)が2005年に設立した(HPより抜粋)。

■希薄化率は最大16.28%の見込み

 両新株予約権がすべて行使された場合の交付株式数は1,360,000株になり、発行済株式総数8,355,600株(21年1月20日現在)対して最大16.28%の希薄化になる。(HC)

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