
■両社の知見を融合し、AIによる効率化と高度化の同時実現を目指す
プロフェッショナル・エージェンシー事業を展開するクリーク・アンド・リバー社(C&R社)<4763>(東証プライム)と、AI開発を行うKieiは10月17日、生成AIを活用し、エージェンシー(人材紹介・人材派遣)事業のDXを推進する協業プロジェクトを開始したと発表。
■C&R社とKieiの生成AIを活用した協業プロジェクト
●属人性の壁を超える──人×AIがもたらす新たな可能性
進化した生成AIやAIエージェントにより、マッチング、面談対応、入社後フォローなど、これまで人に依存していた多くの工程を分解・再構築していく。
●プロフェッショナル・エージェンシーの実務起点のAI実装──協業で共創する新たなワークフロー
C&R社が35年以上蓄積してきた業務ノウハウと知見、Kieiの生成AIおよびAIエージェントに関する技術力を融合し、求職者・エージェント・企業それぞれに付加価値を生み出すAIネイティブな業務設計を行う。
※現段階の主な実施予定施策:「AIの有効活用によるエージェント業務の効率化と高度化の同時実現の検証」
●「AIを活用した人と組織の融合」を進化させる──プロジェクトの未来像
「AIを前提とした、人と組織の最適な融合の仕組み」の確立を目指す。「企業カルチャーと人材の相性可視化アルゴリズムの開発」や「マッチングを超えたマッチング」など、より本質的な価値創出に向けた取り組みへ進化させていく予定である。
人材業界では、候補者の発掘から企業とのマッチング、面談対応、入社後フォローまで多くの工程が人に依存しており、高い業務負荷と属人性が課題となっている。生成AIやAIエージェントの進化により、こうしたプロセスの分解と再構築が進み、AIによる業務改革が実現し始めている。
同プロジェクトは、C&R社が35年以上にわたり蓄積してきたプロフェッショナル・エージェンシーとしての業務ノウハウ・知見と、建設業・製造業・人材業界などでAI開発実績を持つKieiの高い実装力を掛け合わせることで、プロフェッショナル・エージェンシーにおける課題解決と新たな業務スタイルの創出を目指す。
現在、双方で考案したアイデアや技術の実現可能性を検証するPoC(概念実証)を実施している。PoCでは「人と生成AIが協働する業務フロー」構築のための要件定義を行い、「候補者対応業務の効率化と高度化の同時実現」の可能性を検証している。
このプロジェクトを通じてC&R社とKieiは、「AIを前提とした、人と組織の最適な融合の仕組み」の確立を目指している。将来的には「企業カルチャーと人材の相性可視化アルゴリズムの開発」「マッチングの精緻化」「マッチングを超えたマッチング」など、より本質的な価値創出に向けた取り組みへ発展させていく方針である。
C&R社とKieiは、この取り組みをプロフェッショナル・エージェンシーにおけるAI実装のリーディングプロジェクトとして位置づけ、実務を起点とした変革を推進していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)