【株式市場】1030円高の5万1249円と大幅反発、米株最高値更新を追い風に買い優勢

■半導体・電力関連が主導し全面高、電気工事株に買い集中

 10月29日、日経平均株価の前引けは1030円64銭高の5万1249円82銭と大幅反発した。TOPIXも小幅上昇し、米株市場の上昇を背景に幅広い銘柄に買いが入った。NYダウとナスダックが3日連続で史上最高値を更新し、米中貿易摩擦緩和への期待が東京市場にも波及した。米政府が中国のフェンタニル原料輸出を巡り交渉姿勢を軟化させたと報じられたことが投資家心理を改善させた。

 業種別では、非鉄金属、電気機器、建設、ガラス・土石が上昇し、医薬品や紙パルプが軟調だった。東証プライム市場の売買代金は3兆7743億円に達し、出来高は11億9102万株。値上がりは296銘柄にとどまったが、主力株を中心に資金が集中した。アドバンテスト<6857>(東証プライム)、ソフトバンクグループ<9984>(東証プライム)、レーザーテック<6920>(東証プライム)、フジクラ<5803>(東証プライム)が上昇し、キオクシアホールディングス<285A>(東証プライム)も買われた。電気工事関連では、トーエネック<1946>(東証プライム)、きんでん<1944>(東証プライム)、関電工<1942>(東証プライム)が大幅高となった。

 一方、ニデック<6594>(東証プライム)やファーストリテイリング<9983>(東証プライム)が下落し、デジタルホールディングス<2389>(東証プライム)、北越コーポレーション<3865>(東証プライム)、アステリア<3853>(東証プライム)も急落した。為替市場では米財務長官の発言を受けた円買いが一服し、1ドル=152円台前半に戻した。市場では「5万1000円突破を契機に、次の節目5万2000円を視野に強気ムードが広がる」との見方が浮上している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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