SBIインシュアランスグループ、暗号資産XRPを活用した株主優待制度を導入

■100株以上保有で最大1万2000円相当XRPを進呈

 SBIインシュアランスグループ<7326>(東証グロース)は10月29日11時30分、暗号資産「XRP(エックスアールピー)」を活用した株主優待制度の導入を発表した。グループ各社の利益成長と株主価値向上を目的に、既存の配当に加え新たな株主還元策を開始する。制度は2026年3月末時点の株主名簿に記載された100株(1単元)以上の保有株主を対象とし、保有株数と継続保有期間に応じて2500円から最大1万2000円相当のXRPを進呈する仕組みである。

 優待を受けるには、SBIグループ傘下のSBIVCトレードで本人名義の暗号資産取引口座を開設する必要がある。2026年7月中旬までに株主宛てに案内が送付され、指定期限までに申込手続きを完了すると、同社口座から株主の口座へ順次XRPが振り込まれる。XRPの数量は進呈時点の価格で決定され、価格変動による時価の変動も生じ得る。

 XRPは米リップル社が開発する分散型台帳技術(DLT)を用いた国際送金用暗号資産であり、SBIホールディングス<8473>(東証プライム)はリップル社の戦略的パートナーとして出資・協業関係を築いている。両社は2016年に合弁会社SBIリップルアジアを設立し、日本と韓国でブロックチェーン基盤の金融サービス普及を推進してきた。今回の優待導入は、同グループのデジタル金融戦略と株主還元策を融合させた新しい取り組みであり、暗号資産を活用した株主優待の先進事例として注目される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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