【株式市場】日経平均、連日の史上最高値更新、米金利動向見極めで小幅続伸

■上値重く方向感乏しい展開も、終値で前日比17円高を確保

 10月30日、日経平均株価の大引けは17円96銭高の5万1325円61銭で取引を終え、前日の史上最高値(5万1307円65銭)を上回り2日連続で最高値を更新した。米連邦公開市場委員会(FOMC)後のパウエル議長発言を受け、12月の利下げ観測が後退。米国株が高安まちまちの展開となるなか、東京市場も方向感に欠けた寄り付きとなったが、日銀の金融政策据え置きを受けてドル円が円安に振れたことで、後場は一時5万1600円台まで上昇する場面があった。

 ただし上値は重く、利益確定売りが出て終盤は上げ幅を縮小。5万1000円を一時割り込むなど値動きは不安定だったが、最終的には小幅高で引けた。終値でのプラス維持により、日経平均は連日の史上最高値更新となった。東証プライム市場の売買高は37億4142万株、売買代金は10兆0300億円と高水準を維持した。

 業種別では、非鉄金属、鉱業、電気・ガス業、銀行業などが上昇した一方、陸運業、空運業、情報・通信業などが下落した。東証プライム全体では69.7%の銘柄が上昇し、26.7%が下落した。日経平均へのプラス寄与度はレーザーテック<6920>(東証プライム)、東京エレクトロン<8035>(東証プライム)、アドバンテスト<6857>(東証プライム)が上位を占め、半導体関連株が相場を支えた。市場では今後も米金利動向と為替変動をにらみながら、高値圏での攻防が続くとの見方が多い。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■開発者や投資家に加え、警鐘を鳴らす識者やアーティストも選出、多様な視点でAIの未来を問う  米T…
  2. 【効率化の先に広がる新しい働き方のルール】 ■広がり始めた「AI格差」  生成AIの利用が急速に…
  3. ■R35 GT-R最終生産、累計4万8000台が築いた伝説  日産自動車<7201>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る