オンコリスバイオファーマ、腫瘍溶解ウイルスOBP-301が食道がんでオーファンドラッグ指定

■根治切除や化学放射線治療が困難な食道がんが対象、最大10年の独占販売期間

 オンコリスバイオファーマ<4588>(東証グロース)は12月12日、腫瘍溶解ウイルス「OBP-301」について、「根治切除及び化学放射線治療の適応とならない食道がん」を対象とする希少疾病用再生医療等製品(オーファンドラッグ)に指定する通知を、厚生労働省から受けたと発表した。同社は2026年からの販売開始を目指している。

 希少疾病用再生医療等製品指定制度は、医療上の必要性が高い品目を対象に厚生労働大臣が指定する制度である。指定を受けた品目は、最大10年間の再審査期間が認められ、後発品の申請が制限されるほか、優先審査、助成金交付、試験研究費の一部税額控除などの各種優遇措置を受けることができる。

 同社は、食道がんを対象とする世界初の腫瘍溶解アデノウイルスとして、OBP-301の承認申請を2025年12月期に予定通り行う計画である。同件による2025年12月期の業績への影響はないとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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