ワタミ、定年を65歳に引き上げ、再雇用75歳まで延長しシニア活躍促進

■2025年11月から新制度、社員の安心と活力維持を狙う

 ワタミ<7522>(東証プライム)は10月30日、社員の定年年齢を現行の60歳から65歳へ引き上げると発表した。新制度は2025年11月1日から適用され、再雇用制度の上限年齢も70歳から75歳に延長される。経済環境の変化や高齢化の進展を踏まえ、社員が安心して長期的に働ける環境を整えることを目的としたものである。

 同社は創業以来、「社員の幸せ」を経営理念の第一に掲げてきた。今回の制度改定は、長期的なキャリア形成の支援と、経験豊富な人材が引き続き活躍できる環境整備を狙う。円安や物価上昇が続く中、定年延長は高齢社員の生活安定に寄与するとともに、シニア人材の知見を次世代に継承する効果も期待される。ワタミでは、勤続10年・20年・30年の節目を迎えた社員を創業記念祭で表彰し、感謝の気持ちを伝えている。

 ワタミは今後も多様な人材を尊重し、社員が自律的にキャリアを描ける職場づくりを推進する方針である。心身ともに健康で長く活躍できる企業風土の実現を目指し、雇用の安定化と働きがいの両立を図るとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■開発者や投資家に加え、警鐘を鳴らす識者やアーティストも選出、多様な視点でAIの未来を問う  米T…
  2. 【効率化の先に広がる新しい働き方のルール】 ■広がり始めた「AI格差」  生成AIの利用が急速に…
  3. ■R35 GT-R最終生産、累計4万8000台が築いた伝説  日産自動車<7201>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る