IHI、沖縄電力から13万kWGTCC受注、牧港火力で次世代電源整備へ
- 2025/11/10 08:07
- IR企業情報

■天然ガス活用と将来のアンモニア転換に対応、2032年度運転開始予定
IHI<7013>(東証プライム)は11月7日、沖縄電力<9511>(東証プライム)から、牧港火力発電所(沖縄県浦添市)向けに総出力約13万kWのガスタービンコンバインドサイクル(GTCC)発電設備の建設工事を受注したと発表した。同プロジェクトは沖縄本島の電力安定供給を強化するとともに、2050年カーボンニュートラル実現に向けた取り組みの一環である。最新鋭の発電設備を導入し、再生可能エネルギーの変動にも柔軟に対応できる需給調整力を備える。稼働開始は2032年度を予定している。
今回納入されるGTCC発電設備は、環境負荷の低い天然ガスを燃料とし、高効率発電を実現する設計となっている。さらに、将来的には発電時にCO2を排出しないアンモニアなどの脱炭素燃料への転換に対応可能な仕様で、ゼロエミッション火力への移行を視野に入れた構成とした。GTCCは電力の安定供給と環境性能を両立するトランジション電源として位置付けられている。
IHIは長年培ったガスタービン技術とプラントエンジニアリングの知見を活かし、同設備の設計・建設を進める方針である。また、クリーンアンモニア燃料に関しては、製造から輸送・貯蔵・利活用までを含むバリューチェーン構築を推進し、エネルギートランジションとカーボンニュートラルの実現に貢献するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)























