マーケットエンタープライズ、愛知県知立市が不要品リユース事業で「おいくら」と連携を開始

■リユース新施策導入による廃棄物削減へ

 愛知県知立市(市長:石川 智子)とマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、地域社会における課題解決を目的としたリユース事業に関する協定を締結し、2025年11月18日(火)から連携を開始すると発表。マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」を用いて、不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築し、知立市の廃棄物削減と循環型社会の形成を目指していく。

■背景・経緯

 知立市では、リユースマーケットの開催や広報誌・ホームページによる不要品譲渡情報の掲載など、SDGsに向けた取組を行ってきた。しかし、ごみ処理費用の増加に加え、ごみとして排出された不要品の中にリユース可能なものが多く含まれていることを課題と捉え、市民へのリユース活動の周知・啓発につながる新たな施策導入を検討していた。他方、マーケットエンタープライズはリユース事業を中心にネット型事業を展開し、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画や、「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会への参加などを通じ、官民連携でSDGs推進に注力してきた。そうした経緯からマーケットエンタープライズが知立市に働きかけ、両者の「リユース活動促進による循環型社会形成」というニーズが合致したため、「おいくら」を活用した今回の取組が実現した。

■「おいくら」とは

 「おいくら」はマーケットエンタープライズが展開するリユースプラットフォームである。不要品を売却したい利用者が「おいくら」で査定依頼を行うと、全国の加盟リユースショップに一括査定依頼され、買取価格・日時・買取方法・口コミなどを比較できる。一度の依頼で複数査定をまとめて確認できる利便性が好評で、これまでおよそ155万人(2025年6月末日)が利用している。

■知立市の課題と「おいくら」による解決策

 知立市では、事前申請による有料戸別収集及び自己搬入により粗大ごみを収集しているが、大型品や重量物であっても市民自身が自宅外へ運び出す必要がある。「おいくら」は希望に応じて自宅内への訪問と運び出しに対応する出張買取が可能で、大型品等の売却が容易となる。また、市で回収対象外の冷蔵庫や洗濯機など家電リサイクル法対象製品も、使用可能であれば買取できる場合がある。不要品売却と受け渡しは最短で依頼当日に可能となる。市民は無料で利用でき、市の費用負担も発生しない。

■今後について

 11月18日(火)15時30分(公開時間は前後する可能性あり)に知立市ホームページへ「おいくら」の情報が掲載され、不要品の一括査定申し込みが可能となる。両者の連携により、二次流通の活性化を通じた循環型社会の実現や不要品削減が期待されるとともに、自治体の廃棄物処理量および処理コスト削減にもつながる。また、売却という形で手軽にリユースできる認知が広がることで、「廃棄ではなくリユース」という選択肢が増え、多様化する不要品処分ニーズに応えられる。市民のリユース意識の変化および循環型社会の促進にも寄与する。この官民一体の取組により、循環型社会形成に向けた社会的・経済的課題の双方の解決を図る。

■愛知県知立市

 知立市は1970年に市制施行し、県下26番目の市として誕生した。愛知県のほぼ中央、名古屋市都心部から25キロメートル圏内に位置する。名鉄特急で名古屋駅から約20分、伊勢湾岸道豊田南ICから車で約15分でアクセス可能で、国道1号、国道23号をはじめ主要道路・鉄道が交差する交通の要衡である。中世以降、交通の要衝として栄え、鎌倉街道の整備、東海道39番目の宿場町・池鯉鮒宿として発展し、馬市でも知られた。現在も東海道の跡が市内に残る。「知立まつり」は知立神社の祭礼であり、初夏の風物詩として、1年おきに本祭りと間祭りが5月2日、3日に開催される。本祭りでは、高さ7メートル、重さ5トンの山車5台が巡行し、「知立の山車文楽・からくり」が奉納される。いずれも江戸時代から続く伝統芸能で、ユネスコ無形文化遺産、国指定重要無形民俗文化財に指定されている。

・人口:72,763人(男性38,385人、女性34,378人)(2025年9月1日)
・世帯数:34,495世帯(2025年9月1日)
・面積:16.34平方キロメートル(2025年9月1日)
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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