【注目銘柄】イフジ産業、液卵販売が過去最高で2Q大幅増収、相場高騰を追い風に

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■通期業績据え置きを織り込み業績上ぶれ期待の打診買い

 イフジ産業<2924>(東証スタンダード)は、前日16日に8円高の2020円と小反発して引けた。同社株は、今年11月13日に今2026年3月期第2四半期(2025年4月~9月期、2Q)累計決算を発表し、その2Q累計業績は上方修正され上ぶれ着地したが、3月期通期業績は、売り上げのみ上方修正し利益は期初予想の据え置きとしたことが響き窓を開けて1960円安値と売られた。ただこの通期業績据え置きは、今期下期が、高原性鳥インフルエンザウイルス感染症の発生シーズンに重なり、鶏卵相場の市況を注視する必要があると保守的に見込んだことが要因であり、同社の主力商品の「食の半導体」といわれる液卵が、需要期を迎えることもあり、通期業績の上ぶれにつながる可能性もあるとして、下値にリバウンド期待の打診買いが入った。鶏卵相場そのものも、今シーズンすでに全国3カ所で鳥インフルエンザウイルス感染症が発生して採卵鶏が殺処分されており、高値水準で推移している。

■2Qの液卵販売数量は過去最高を更新し鶏卵相場高騰を価格転嫁

 同社の今2026年3月期業績は、2Q累計業績が期初予想より売り上げを22億5400万円、営業利益が1億3900万円、経常利益が1億5900万円、純利益が1億2400万円それぞれ引き上げられ売り上げ160億3600万円(前年同期比44.6%増)、営業利益14億8000万円(同2.8%減)、経常利益14億9900万円(同2.3%減)、純利益10億3600万円(同0.1%増)と見込み、営業利益、経常利益は期初の減益転換率を縮小し、純利益は小幅ながら連続増益となり2Q累計業績として過去最高を更新した。2024年10月から2025年2月までの鳥インフルエンザウイルス感染症の多発の影響が尾を引き鶏卵不足、鶏卵相場高騰が続き、液卵の製菓・外食・総菜向けの販売が好調に推移し、液卵の販売数量が同5.7%増と過去最高となり、液卵事業の売り上げが同46.3%増の150億3500万円と大幅続伸し、販売単価の価格改定で仕入単価の差益を一定程度確保したことなどが寄与した。

 今3月期通期業績は、売り上げのみ期初予想より28億9000万円引き上げて306億6100万円(前期比19.9%増)としたが、利益は期初予想を据え置き営業利益26億8900万円(同10.3%減)、経常利益26億7900万円(同12.1%減)、純利益18億2700万円(同13.1%減)と減益転換を見込む保守的な予想となっている。しかし今シーズンも、今年10月の北海道白老町に続き北海道恵庭市、新潟県胎内市と3カ所で鳥インフルエンザウイルス感染症が発生し採卵鶏が殺処分され、鶏卵相場が、東京地区Mサイズで1キロ=345円と「エッグショック」が起こった2023年の高値水準350円に迫るなど高騰が続いており、保守的な予想がポジティブに変更される可能性を示唆している。なお今期配当は、年間67円(前期実績66円)へ連続増配を予定している。

■PER8倍、配当利回り3.3%の修正で上場来高値奪回に再発進

 株価は、今期業績の期初の減益転換予想が響いて1900円安値に下ぶれたが、今期第1四半期業績の2ケタ増収増益着地で上場来高値2520円まで買い直され、2100円台固めのなか今期通期業績の据え置き予想を嫌って再び1960円と売られ、戻りを試そうとしているところである。PERは8.9倍、配当利回りは3.31%と割安であり、上場来高値2520円を目指し再スタートしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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