ビットコイン急落、３日間で２０％超下落、複合要因で半年ぶり安値圏に
- 2025/11/21 13:29
- コラム
■大口保有者の動きとレバレッジ清算が急落を増幅、ボラティリティ急拡大
ビットコインは１１月中旬、直近３日間で高値から２０％超下落し、一時９００万円前後（約８万６０００〜９万４０００ドル）まで値を崩した。背景には、米国の金融引き締めを主因とするリスク資産全般の売り圧力に加え、ドル流動性の低下、機関投資家の利確売り、大口保有者の売却準備、量子技術リスクへの過敏な反応など複数要因が重なっている。加えて取引所・ＣｅＦｉの不透明感やＤｅＦｉ分野のハッキング懸念、米国・日本での規制強化観測も市場心理を冷やし、下落幅を広げた。
急落局面では、ロングポジションの強制清算が連鎖し、一日で２億ドル超の清算が発生するなどボラティリティが急拡大した。「数千〜１万ＢＴＣ」規模の大口移動も警戒感を強め、売り圧力を一段と高めた。レバレッジ取引のロスカット連鎖は典型的な急落パターンを形成し、市場は半年ぶりの安値圏に沈んだ。
今後の見通しでは、米ドル流動性の反発やＥＴＦ資金流入再加速を材料とする反発余地が指摘される一方、短期的には先物主導・大口売り主導の乱高下が続く可能性が高い。８万ドル台のサポート割れリスクも残り、下値模索への警戒は依然必要である。長期的には政治イベント、マクロ環境、規制動向、機関投資家の動きが回復のカギを握り、引き続き高い情報感度とリスク管理が求められる。（情報提供：日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部）
関連記事
ピックアップ記事
-
2025/10/21
ＮＴＴ、純国産ＬＬＭ「ｔｓｕｚｕｍｉ２」提供開始、日本語性能を世界水準に■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能 ＮＴＴ＜９４３２＞（東証プラ… -
■ジャイアンツ球場隣接の２２１邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に フージャースホールディング… -
■ＩＴ・スタートアップ中心に若手ＣＥＯ台頭、経営のスピード化が進展 帝国データバンクは１０月１４…
