岡三証券グループ、2階建て株主優待を導入、長期保有促進へ新枠組み

株主優待

■デジタルギフト進呈と定期預金優遇で株主還元を拡充

 岡三証券グループ<8609>(東証プライム)は11月24日、新たに2階建ての株主優待制度を導入すると発表した。長期保有促進と株主との関係強化を目的とし、1階部分として「デジタルギフト」の贈呈、2階部分としてグループ銀行サービス「岡三BANK」での円定期預金優遇金利を付与する構成とした。成長投資と株主還元の両立を掲げ、適切な資本配分を通じた企業価値向上を目指していく。

 新制度の対象は毎年3月31日時点の株主名簿に記録され、所定の保有株式数と保有期間要件を満たす株主となる。保有期間は同一株主番号で3月末と9月末の株主名簿に連続記載された回数で判定し、継続1年以上3年未満は3回以上、3年以上5年未満は7回以上、5年以上は11回以上の記載が必要となる。デジタルギフトは1,000株以上保有の株主が対象で、10種類以上のキャッシュレスポイントから選択可能とし、保有株数と保有期間に応じて1,000円分から5,000円分を進呈する。

 2階部分となる優遇金利は岡三BANK口座を開設する株主が対象で、デジタルギフトに加えて円定期預金にプレミアム金利を付与する。初回基準日はデジタルギフトが2026年3月31日、優遇金利が2027年3月31日と設定され、優待案内は毎年6月に発送される。また、現行制度である「外国証券取引口座管理料無料化」は2026年3月末で廃止される。新制度により株主との結びつきを一段と強化し、中長期的な保有インセンティブの拡充を図るとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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