【注目銘柄】シリコンスタジオ、業績V字回復と復配で再評価、割安感が買い材料

注目銘柄

■決算発表を先取りし業績続伸期待の割安株買いが再燃し反発

 シリコンスタジオ<3907>(東証スタンダード)は、前日8日に4円高の790円と反発して引けた。取引時間中には803円高値をつけており、昨年12月2日に東証グロース市場から東証スタンダード市場へ市場変更されたあとに売られた昨年末の直近安値715円からの底上げ幅を拡大させた。同社株は、新年早々の1月14日に前2025年11月期決算の発表を予定し、その前期業績は期中に上方修正されてⅤ字回復し、配当も9期ぶりに復配が予定されており、続く2026年11月期業績も、続伸期待を高め決算発表時の業績ガイダンスを先取りして割安株買いが再燃した。テクニカル的にも直近安値からの底上げで、5日移動平均線が、25日移動平均線を上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆しており、フォローの材料視されている。

■開発推進・支援事業の受託開発が続伸し配当は9期ぶりに復配

 目下最終集計作業中の前2025年11月期業績は、昨年7月に上方修正され売り上げ46億7300万円(前の期比24,9%増)、営業利益1億8500万円(同39.0%増)、経常利益1億8500万円(同44.0%増)、純利益2億円(同2.77倍)と大幅な増収増益転換が見込まれている。同社は、3Dコンピューターグラフィックス(CG)のミドルウエアの開発・提供を主力事業としており、開発推進・支援事業で引き続き受託開発や事業環境が堅調に推移しており、全社的なコスト見直しも進めたことが上方修正要因になった。純利益は、子会社イグニス・イメージワークスを吸収合併したことによる抱合わせ株式消滅差益や訴訟案件の和解金など合計5100万円が上乗せとなって増益転換率を伸ばす。配当は、ここ数年の事業安定化、利益創出力の向上、前期業績を踏まえて見直し、9期ぶりに年間10円の復配を予定している。

 続く今2026年11月期の動向は、1月14日の決算発表時の業績ガイダンスを待たなければならないが、続伸が有力である。純利益は、前期計上の特別利益が一巡するものの、同社のCG技術のゲームエンジンが、エンターメインメント業界を超えて、自動車業界、土木・建築業界を中心に仮想空間やシミュレーション構築などに活用され引き合いが増えてきていることなどが寄与する。市場区分が、12月2日に東証グロース市場から東証スタンダード市場へ市場変更されたことも、一段のアピールにつながる。

■PER10倍の修正でまず年初来高値からの調整幅の3分の1戻しを目指す

 株価は、昨年6月に「Nintendo Switch2」関連人気で2日間のストップ高を交えて昨年来高値1311円まで急伸し、その後1000円台を出没する中段固めを続け、前期第3四半期業績が通期予想業績に対して低進捗率にとどまったことで市場変更にもかかわらず再調整し、715円安値まで売られた。たださすがにこの水準は、PER9.8倍と売られ過ぎを示唆しているとして底上げ、5日線が25日線を上抜くミニGCを示現して上昇トレンド転換を示唆した。足元のPERは10.8倍となお割安であり、まず年初来高値から直近安値への調整幅の3分の1戻しの913円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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