【株式市場】日経平均、899円高で大幅続伸、米利下げ観測で投資家心理が改善

■東証プライムで9割が値上がり、半導体関連を中心に買い広がる

 11月26日、日経平均株価の大引けは899円55銭高の4万9559円07銭と、大幅続伸した。TOPIXも64.61ポイント高の3355.50ポイントと3日ぶりに反発した。現地25日の米国市場では個人消費の伸び悩みを背景に利下げ観測が強まり、NYダウとナスダックが3日続伸しており、東京市場もその流れを引き継いで買いが先行した。特に半導体関連株が堅調で、午後には上げ幅が一時1100円近くに達した。東証プライム全体の売買代金は概算で6兆1000億円に達し、証券・商品先物、電気・ガス、銀行など景気敏感株が上昇した。一方で下落は海運の1業種のみと限定的で、鉄鋼や陸運は小幅な上昇にとどまった。

 後場は投資家心理の改善が相場全体を支え、東証プライム市場では幅広い銘柄がプラス圏で推移した。日経平均へのプラス寄与では、ソフトバンクグループ<9984>(東証プライム)が174円超押し上げ、アドバンテスト<6857>(東証プライム)がこれに続いた。

 騰落状況では値上がりが1422銘柄と全体の9割に迫り、値下がり157銘柄を大きく上回った。値上がり率ランキングでは、Link-Uグループ<4446>(東証プライム)が18.36%高で首位となり、GMOインターネットグループ<9449>(東証プライム)、ギフティ<4449>(東証プライム)が続いた。値下がり率トップは、キオクシアホールディングス<285A>(東証プライム)で14.89%安となり、市場の明暗が分かれた。出来高ランキングでは、ジャパンディスプレイ<6740>(東証プライム)が2億5799万株で最多となり、NTT<9432>(東証プライム)、東京電力HD<9501>(東証プライム)が続いた。全体としてリスク選好が強まり、終日買い手優位の相場展開となった。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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