【株式市場】日経平均は467円安で反落、関税交渉など目前で様子見だが後場次第に持ち直す

◆日経平均は3万7965円10銭(467円88銭安)、TOPIXは2801.57ポイント(10.45ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は後場増加し27億1183万株

 5月30日(金)後場の東京株式市場は、日本製鉄<5401>(東証プライム)とトヨタ<7203>(東証プライム)が急激に値を戻して始まりプラス圏に浮上、半導体関連株や機械株なども次第に下げ幅を縮め、全般底堅さを増す展開になった。4度目の日米関税交渉が明日早朝に開催とされ、午前中は手控え姿勢が強かったが、成果への期待が先行する様子となった。日経平均も次第に下げ幅を縮め、大引けは反落だが前場の安値から300円近く値を戻した。

 後場は、井関農機<6310>(東証プライム)が一段高となり全国にコイン精米機を数千台展開と伝えられ政府備蓄米の放出とともに需要拡大の期待。日本ヒューム<5262>(東証プライム)も一段ジリ高となり全国の老朽下水幹線の早期更新方針を連日好感。アズジェント<4288>(東証スタンダード)は一段と上げてストップ高に達し政府の能動的サイバー攻撃対策など材料視。ピアラ<7044>(東証プライム)も一段と上げてストップ高となり子会社による機能性インナーブランド事業譲受を好感。アライドアーキテクツ<6081>(東証グロース)は「TikTok Shopの店舗開設・運用支援サービス」が好感され急伸ストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は月末で株価指数構成銘柄の変更や投資信託の決算などに絡む売買が増え27億1183万株(前引けは7億5141万株)、売買代金は6兆5108億円(同1兆8521億円)。プライム上場1630銘柄のうち、値上がり銘柄数は939(前引けは784)銘柄、値下がり銘柄数は632(同759)銘柄。

 東証33業種別指数は19業種(前引けは11業種)が値上がりし、値上がり率上位は、医薬品、水産農林、電力ガス、パルプ紙、不動産、鉄鋼、その他金融、海運、倉庫運輸、銀行、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  2. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…
  3. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  4. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…
  5. ■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野  銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目…
  6. ■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭  前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのように…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る