NEC、光通信衛星コンステレーション向けットワーク制御技術を開発

■LEO衛星群の最適経路選択で高速・高信頼通信を実現

 NEC<6701>(東証プライム)は11月27日、光通信衛星コンステレーション構築に向けたネットワーク制御技術を新たに開発したと発表した。宇宙と地上間の通信を低遅延・高信頼で実現する技術であり、観測衛星や宇宙ステーションのみならず、災害時の状況把握、自動運転、遠隔作業などミッションクリティカルな用途に耐える品質を確保することを目的とする。6G時代に向けて期待される非地上系ネットワーク(NTN)の高度化を視野に、光通信を前提とした衛星ネットワークの制御性能を抜本的に向上させる点が特徴である。

 背景には、既存の衛星通信が地上ネットワーク未整備地域向けのベストエフォート型サービスにとどまり、通信速度や安定性に限界があった現状がある。地上から距離の近い低軌道(LEO)衛星を活用するサービスが普及し始めているが、瞬断や再接続の遅れによる品質低下が課題とされてきた。同社は6G時代に求められる超高速・大容量通信を実現するため、衛星間光通信を前提にしたネットワーク制御技術の開発を進め、通信品質を保証しうる仕組みを構築した。

 今回の技術は、衛星間距離の変動を精緻に予測するモデルを用い、最適経路の瞬時選択を可能にすることでデータ転送遅延を従来比で半減させた点が柱である。さらに、衛星の切り替わり時に発生する遅延変動を抑制する新たな制御を導入し、変動幅を従来の1/30に抑えることに成功した。同社は宇宙戦略基金の支援の下、光通信衛星コンステレーションの中核技術開発を進めており、50年以上の宇宙事業の実績と海底ケーブルを含む長距離光通信の知見を活かし、宇宙ネットワークを柱とした新たな社会価値創出に貢献する姿勢を示している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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