ライオン、「転移学習モデル(AI)」で多分野のデータを横断活用し高精度に予測できる手法を確立
- 2025/12/9 16:19
- IR企業情報

■AI活用で研究開発を加速、浴室用洗剤に転移学習応用
ライオン<4912>(東証プライム)は12月9日、独自の「転移学習モデル(AI)」を確立したと発表した。ボディソープの研究データを浴室用洗剤の開発に応用し、分野を超えて研究データを横断活用することで、少量データでも高精度な品質予測を可能にした手法である。
同件は、中期経営計画「Vision2030 2nd STAGE」で掲げる「ものづくりDX」の一環として推進された。独自の特徴量生成手法を用い、異なる製品間で共通する要素を抽出し、浴室用洗剤の機械学習モデルに組み込むことで、従来困難であった異分野間の転移学習を実現した。
仮想スクリーニングにより、従来必要とされた実験数を最大約85%削減できる見込みで、開発期間の大幅な短縮が期待される。研究成果は2025年11月開催の「第48回ケモインフォマティクス討論会」で発表され、「優秀ポスター賞」を2年連続で受賞した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)























