ティムコは26年11月期2桁増収・黒字転換予想、熊撃退スプレー拡大で主軸2事業増収

(決算速報)
 ティムコ<7501>(東証スタンダード)は1月16日に25年11月期の業績(非連結)を発表した。各利益は赤字だった。市況低迷・天候不順・熊被害による野外自粛・直営店舗減少などで売上高が前期並みにとどまり、円安・物価高騰による原価率悪化、在庫処分による売上総利益率低下、人件費を中心とする経費の増加が影響した。26年11月期は熊撃退スプレーの拡大を含めてフィッシング事業、アウトドア事業とも増収を見込み、全体として2桁増収・黒字転換予想としている。積極的な事業展開で収益改善基調を期待したい。株価は水準を切り上げて05年の高値を突破した。1倍割れの低PBRも評価材料であり、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。

■25年11月期は赤字着地、26年11月期は2桁増収・黒字転換予想

 25年11月期の業績(非連結)は、売上高が前期比0.2%増の32億19百万円、営業利益が98百万円の損失(前期は30百万円の損失)、経常利益が85百万円の損失(同24百万円の損失)、当期純利益が1億28百万円の損失(同1億09百万円の損失)だった。配当は前期と同額の12円(期末一括)とした。

 各利益は赤字だった。市況低迷・天候不順・熊被害による野外自粛・直営店舗減少などで売上高が前期並みにとどまり、円安・物価高騰による原価率悪化、在庫処分による売上総利益率低下、人件費を中心とする経費の増加が影響した。

 フィッシング事業は売上高が6.8%増の8億56百万円、営業利益(全社費用等調整前)が2百万円の損失(前期は54百万円)だった。フライ用品は米国関税政策の影響で輸出比率の高いフライフック(釣りばり)の販売が伸び悩んだが、自社企画のフライロッド(釣竿)や消耗品などの販売に回復が見られた。ルアー用品は高価格帯のロッド(釣竿)が苦戦したが、一部のルアー(擬似餌)の新製品が好調だった。また熊被害の増加により25年5月に販売開始した国産の熊撃退スプレーが好調だった。利益面は仕入原価脳上昇や滞留商品の一部処分による売上総利益率の低下、人件費の増加なども影響した。

 アウトドア事業は売上高が2.1%減の23億40百万円、営業利益が15.1%減の78百万円だった。期初は冬季の寒気の影響で防寒衣料・小物が順調だったが、春以降の急激な気温上昇や降水量の低下などの影響で防水ジャケットを中心とした春夏物衣料やフィッシングギアなどが苦戦したほか、直営店舗の減少も影響した。利益面は減収影響に加え、仕入原価上昇による売上総利益率の低下、人件費の増加なども影響した。

 その他(主に不動産賃貸収入売上)は、賃貸面積増加により売上高が11.5%増の21百万円、営業利益が12.8%増の14百万円だった。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が7億68百万円で営業利益が37百万円の損失、第2四半期は売上高が8億57百万円で営業利益が5百万円、第3四半期は売上高が7億03百万円で営業利益が56百万円の損失、第4四半期は売上高が8億89百万円で営業利益が10百万円の損失だった。

 26年11月期の業績(非連結)予想については、売上高が前期比11.0%増の35億72百万円で、営業利益が28百万円(前期は98百万円の損失)、経常利益が36百万円(同85百万円の損失)、当期純利益が16百万円(同1億25百万円の損失)としている。配当予想は前期と同額の12円(期末一括)としている。

 26年11月期は、熊撃退スプレーの拡大を含めてフィッシング事業、アウトドア事業とも増収を見込み、全体として2桁増収・黒字転換予想としている。セグメント別売上高の計画はフィッシング事業が17.3%増の10億30百万円、アウトドア事業が11.3%増の25億20百万円、その他が横ばいの22百万円としている。重点施策としてECの強化や海外展開の強化を推進する。積極的な事業展開で収益改善基調を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は水準を切り上げて05年の高値を突破した。1倍割れの低PBRも評価材料であり、利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。1月16日の終値は1600円、今期予想PER(会社予想のEPS6円46銭で算出)は約248倍、今期予想配当利回り(会社予想の12円で算出)は約0.8%、前期実績PBR(前期実績のBPS1763円06銭で算出)は約0.9倍、時価総額は約53億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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