住友ベークライト、放熱絶縁シートを開発、車載パワーモジュールで採用

■樹脂絶縁基板で窒化ケイ素相当の低熱抵抗を実現

 住友ベークライト<4203>(東証プライム)は1月16日、業界トップクラスの放熱性と絶縁性を備えた放熱絶縁シートを開発し、車載向けパワーモジュール用途で採用されたと発表した。開発品は、パワーモジュールに用いられてきた従来のセラミック基板に代替可能な材料で、デンソーの車載インバーター内パワーモジュールに使用される、日本発条製の樹脂絶縁基板の絶縁層として採用された。

 パワーモジュールは電力変換・制御の中核部品であり、産業機器や自動車、再生可能エネルギー分野など幅広い用途で使われている。近年はSiCパワー半導体の普及により高性能化が進む一方、大電流・高電圧化に伴う発熱対策が重要課題となっている。電動車の普及が進む中、航続距離の延長や電費改善、CO2排出抑制に貢献する高信頼な熱対策部材が求められていた。

 今回採用された放熱絶縁シート「BLA-6051」は、高熱伝導性と高耐電圧性能を兼ね備えた熱硬化樹脂接着シートで、薄膜化や反りの少ない寸法安定性を実現している。窒化ケイ素基板相当の低熱抵抗を樹脂基板で可能にし、コスト削減と高性能の両立にも寄与する。住友ベークライトは今後、自動車用途を軸に産業用インバーターや再生エネルギー分野などへ展開を拡大し、2035年までに売上高100億円規模の事業成長を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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