【狙い場・買い場】アダストリアの今2月期2.3倍増益、年37.5円配当、チャート好転

狙い場・買い場

 アダストリア<2685>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。好業績予想の割安株として注目したい。同社は、2015年3月1日、アダストリアホールディングス、ポイント、トリニティアーツの3社が合併し、2015年6月1日をもって、「株式会社アダストリア」に商号変更。衣料品・雑貨等の企画・製造・販売を行っている。

 2016年2月期・第3四半期において、82店舗の出店(内、海外26店舗)、68店舗の退店等(内、海外25店舗)を行い、1370店舗(内、海外107店舗)で事業を展開している。

 昨年12月29日に発表した2016年2月期・第3四半期業績実績は、売上高が1468億1400万円(前年同期比9.8%増)、営業利益が143億4700万円(同2.6倍)、経常利益が146億6500万円(同2.5倍)、純利益が79億6400万円(同6.6倍)に着地。

 通期業績予想は、売上高が1980億円(前期比7.3%増)、営業利益が140億円(同2.3倍)、経常利益が143億円(同2.2倍)、純利益が68億円(同14倍)を見込んでいる。年間配当37.5円を予定している。

 第3四半期は、主力ブランドの品質改善・販売力の向上やWEB事業が伸長。ブランド別では、「グローバルワーク」及び「ジーナシス」が高い伸びを示したことが寄与。広告宣伝の最適化などのコストコントロールに注力したことが奏功し、営業利益は年計画を超過し順調に推移している。

 株価は、昨年10月1日につけた昨年来の高値7940円から12月28日安値5570円まで調整を挟んで1月4日高値6980円と上昇。その後、モミ合っていたが、ミニゴールデンクロスを示現し、出直る動きを強めている。ゴールドマン・サックス証券は、投資判断を「買い」から「コンビクション買い」に格上げ、目標株価を8300円から8700円に引き上げており、2017年2月期も回復基調が続くとの見方が根強い。9か月移動平均線がサポートラインとして意識された感があり、高値奪回となるか注目したい。(N)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る