極楽湯の第3四半期はエネルギーコストの低下なども寄与し大幅増益で黒字転換

極楽湯

■今期通期の営業利益は前期比71.2%を見込む

 極楽湯<2340>(JQS)の16年3月期第3四半期連結累計業績は、売上高は前年同期比20.2%増の101億6400万円、営業利益は1億3600万円(前年同期は2億1700万円の赤字)、経常利益は1億2000万円(同2億2100万円の赤字)、四半期純利益は1億2500万円(同1億4400万円の赤字)となり、大幅増益で黒字転換した。

 発表によると、国内での売上高は80億5300万円(前年同期比7.9%増)、営業利益は3億1100万円(前年同期は1億4900万円の赤字)だった。14年8月にオープンした「RAKU SPA鶴見」や同年10月に直営化した「浜松佐鳴台店」の売上がフルに寄与したことに加え、既存店でも顧客のニーズを捉えた施策の実施しが来店客数増につながり、売上高は増加した。また、原油価格の下落によりエネルギーコストが低下したことも寄与し、利益は大幅に改善した。

 中国での売上高は21億7300万円(前年同期比112.3%増)、営業利益は4400万円の赤字((前年同期は7500万円)だった。15年2月に上海市にオープンした海外2号店「極楽湯金沙江温泉館」(直営店)が、1号店との相乗効果もあり、売上は大幅に増加した。一方で、2号店の開業費用の計上に加え、1号店の改装や修繕を実施し、また人件費や物価の上昇等の影響により費用が増加した。

 今期通期の業績予想は、前回公表(5月15日)を据置き、売上高は前期比13.7%増の137億円、営業利益は同71.2%増の3億2000万円、経常利益は同51.7%増の3億1000万円、当期純利益は同25.9%増の1億4000万円と2ケタ増益を見込んでいる。

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