【株式評論家・海老原紀雄氏に聞く】恒例のアンケートより荒れる展開

株式評論家 海老原紀雄

<株式評論家・海老原紀雄氏に聞く>

■恒例のアンケートより荒れる展開、逆張りが有効、水素、航空機関連に注目

2015年相場が始まった。日経平均は大きく下げたあと反発し波高しの発会となった。株式評論家の海老原紀雄氏に今年の相場を聞いた。

――荒れた初日の相場でした。

【海老原氏】 今年の相場を暗示しているような1日でしたね。今年は、突っ込めば買い、参加者の多くが強気になったら売り、という逆張りがよいと思います。

――日経平均は、どのように予想されていますか。

【海老原氏】 新年恒例のアンケートでは、安値が1万6000円、高値が2万円という予想が多かったと思います。私は、安値は1万5000円、高値は2万3000円ていどと予想しています。つまり、マーケット予想より変動幅が大きくなるとみています。

――なぜですか。

【海老原氏】 海外情勢が不透明なためです。イスラム国、ウクライナ、ギリシャ・EU、北朝鮮、新興国など問題山積といえる情況です。こうした中から、たとえばべテロのような予想外のことが起きれば日経平均が大きく突っ込む可能性があります。しかし、下値は年金、外国人、企業の自社株などの買いが入るため突っ込んだあとは急反発に転じ、突っ込んだ分だけ反動で上値も高くなると思います。今年は、予想以上に上下の激しい展開とみています。余談ですが、私は暮の競馬の万馬券が出た有馬記念をとりました。相場もウラが出る年になりそうだという勘です。

――注目される銘柄は。

【海老原氏】 銘柄のほうはオーソドックスだとみています。CO2問題でアメリカ、中国が削減に参加することから地球温暖化対策が本格化すると思います。岩谷産業<8088>など水素関連がいっそう注目されるとみています。また、国産ジェット機の離陸から三菱重工<7011>などの航空機関連が有望とみています。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る