【編集長の視点】エクストリ-ムは直近IPO株人気を高めスマホゲーム関連思惑も支援して急反発

編集長の視点

エクストリーム<6033>(東マ)は、740円高の8840円と急反発して始まり、前日7日ザラ場につけた上場来高値9670円を意識する動きを強めている。年初来、世界的な株安の連鎖が続くなか、逆行高特性があり値動きが軽快な直近IPO(新規株式公開)株への資金流入が続いており、同社株が、昨年12月25日のIPO以来の7営業日中、4日間もストップ高したことを見直し、前日の下げで目先のスピード調整は一巡したとして買い物が再燃している。同社自体が、スマートフォン向けゲームの開発支援事業を経営の2本柱の一つとしていることも内需株人気を高めている。

■ソリューション事業とコンテンツプロパティ事業が相乗し今期利益はV字回復

同社株は、公開価格1400円でIPOされ初日は買い気配値を切り上げたまま推移し、上場2日目に公開価格を約4倍上回る5550円で初値をつけ即ストップ高、上場3日目はストップ安したものの、大納会、大発会、さらに6日と3営業日連続のストップ高を交えて上場来高値9670円まで買い上げられ、初値倍率、初値後のセカンダリーとも大きく人気化した。スマートフォン向けのゲーム関連の人気業態の一角に位置し、IPOに際した資金吸収額が、わずか4億円強と小規模にとどまったことなどが買い物を集めた要因となった。

しかも、同社は、ゲーム関連株としても独自のビジネスモデルを展開している。開発、設計・企画プランニングの高度なスキルを有するクリエイター・エンジニアを擁してゲームソフト会社に派遣、ゲーム開発業務を受託・支援するソリューション事業と、自らPCオンライン、スマホ向けにゲームアプリ「桃色大戦ぱいろん+(ぷらす)」などを配信するコンテンツプロパティ事業を経営の2本柱としており、両事業がシナジーを生む事業運営体制となっている。クリエイター・エンジニア数は、前2014年3月期で154名、取引先数は112社、プロジェクト稼働数は1801と大きく拡大している。

スマホゲーム市場は、2013年度の国内ゲーム市場全体の5割を超え、2016年度には8000億円規模に高成長すると予測され、ゲーム会社の1タイトル当たりの開発費は増大しており、プロフェショナル集団の同社へのアウトソーシング需要は増加する方向が続く。このため今3月期業績は、売り上げが16億9700万円(前期比27.4%増)と続伸するとともに、経常利益は、ソフトウエア償却方法変更などが一巡して1億7900万円(前期は200万円の黒字)、純利益は、前期計上の開発を中止したゲームタイトルの特別損失が一巡して1億1500万円(同2700万円の赤字)とそれぞれV字回復を見込んでいる。

■目先のスピード調整一巡で軽快足を発揮して上値チャレンジが続く

株価は、すでに公開価格からは6.9倍の大化けをし、初値からでも74%の上昇となり、値動きの軽さは、ひと動きストップ高と直近IPO株のなかでも有数となっており、スピード調整一巡でなお全般相場波乱の目が残るなか、逆に集中人気となって上値チャレンジが続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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