【チャート診断】三協立山は今期減額は織り込むが、本格反発はまだ先

チャート診断

 三協立山<5932>(東1・100株)は2016年5月期の減額修正が響いて15年5月の高値2441円から調整相場の局面である。ただ、足元では日足チャートが25日線を上抜くなど業績減額をほぼ織込み反転上昇の気配である。

 昨年5月の2441円から今年2月の安値1200円まで調整は日数で約9カ月、下げ幅は1241円、率で50.8%と日柄、下落率とも底値に達したとみることができよう。

 減額はアジア子会社の不振が主因で今5月期を売上で150億円、営業利益で20億円、純益で15億円、それぞれ減額した。通期のEPSは従来の79.5円から31.8円(前期189.4円)へ低下する。

 足元の株価が底打ち感を強めているのは減額修正はしたものの、年35円配当(期末20円)を据え置いたことにより年利回りが2.9%と配当魅力の高まったことがある。また、次期(17年5月期)の回復期待も含まれているのだろう。

 高値と安値の、「中間値」は1820円だが、中国など海外情勢を考えると中間値を上抜くような反発は難しのではなかろうか。ただ、短期的にはリバウンドから1500円台はありそうだ。

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