マルマエ:2月受注残減少、出荷検収好調が要因

グラフ=分野別 過去一年間の四半期売上高と月次受注残高の推移

■社内生産力増強・協力企業で生産性アップ奏功

 半導体・FPD製造装置用の真空部品など、精密切削加工のマルマエ<6264>(東マ)は、2月末受注残高を開示し、全体として前月比減少した。

 受注面では、FPDが高水準の受注を維持しながらの在庫が減少したもので、全体として出荷検収が順調に進んだことが受注残減少の要因となった。

 2月末受注残高は、対前月増減率8.1%減、対前年同月増減率12.9%増の304百万円であった。

 分野別状況は、半導体分野は出荷検収が増加した半面受注がやや停滞し、前月末比9.3%減、(対前年同月比44.4%減)の91百万円となった。

 FPD分野は受注増を維持している以上に出荷検収が拡大し、残高は前月に比べ8.5%減したが、前年同月残高に比べ219.1%増の199百万円となり、高い受注水準を維持した。

 その他分野は、大きな変動がなく、対前月末比9.4%増したが、13百万円にとどまった。

■第10世代パネル具体化に備え、”受注品種拡大”を進める。

 同社は、「全般的には、概ね好調な受注状況が続いている。半導体分野では、エンドユーザーの微細化投資に伴う拡大傾向が見込まれる。FPD分野は、携帯端末向けの設備投資は減ることがあっても年末にかけ有機EL向け受注の拡大が見通せることと、テレビ向け第10世代大型パネル製造装置の具体化があり、当社は”受注品種拡大”を進める。大型真空パーツでは、協力企業選定を進めて生産性を改善し、半導体分野などの小型真空パーツでは試作受注を増やし今後の受注拡大を図る。」と話している(同社取締役管理部長藤山敏久氏)。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る