【狙い場・買い場】伯東は下げ過ぎでリバンウンド狙える、自動運転関連

狙い場・買い場

 伯東<7433>(東1・100株)は、25日線移動平均線がマイナスかい離(-10%)の下げ過ぎた銘柄として注目したい。

 同社は、1953年11月に、水晶原石の輸入・販売を手がける商社として設立。電子デバイスや電子コンポーネント、電子・電気機器を提供するエレクトロニクス関連事業、化学薬品・化粧品ケミカルを開発・製造するケミカル関連事業を行っている。

 2016年3月期は、車載市場や産業機器市場関連製品の更なる強化、スマートフォン・タブレット向け商品の販売拡大、太陽光パネルやスマートハウス等のエコ関連製品ビジネスへの注力、次世代半導体パッケージ製造用装置の拡販等、市場環境と最先端技術の双方への動きを鋭敏にとらえ、顧客満足度の高いサービスの提供を継続。

 16年3月期第3四半期業績実績は、売上高が891億0400万円(前年同期比9.6%減)、営業利益が3000万円(同20.4%減)、経常利益が4100万円(同25.5%減)、純利益が3600万円(同28.1%減)に着地。

 16年3期業績予想は、売上高が1160億円(前の期比11.5%減)、営業利益が30億円(同30.3%減)、経常利益が30億円(同34.1%減)、純利益が18億円(同47.0%減)を見込んでいる。年間配当予想は40円(第2四半期末20円、期末20円)継続を予定している。

 電力買取り価格下落の影響によるソーラーパネルの販売低迷、中国の景気減速を背景とする白物家電向けコネクタ販売の落ち込みに加え、国内メーカーの設備投資凍結による化合物半導体製造装置の販売減少が響いたため、当初の計画に比べて減益幅を拡げる見通し。

 株価は、1月5日の年初来高値1225円から4月8日に年初来の安値838円まで調整。25日線移動平均線がマイナスかい離(-10%)の下げ過ぎた感はある。政府は自動運転車の実現に向けたインフラづくりに官民で乗り出すと伝わっており、自動運転車関連として見直される可能性はある。ADAS(先進運転支援システム)の市場規模は2020年には9000億円に拡大すると観測されており、ミリ波レーダー用ICやE-call用IC、CMOSセンサー、車車間通信、画像処理、車載用メモリなど用途に応じたソリューション販売の強化を進めていることが注目される。17年3月期回復が観測され、PBR0.36倍と割り負け、前期配当利回り4.6%と利回り妙味が増し、見直し余地は拡がる。13週移動平均線を目安にリバウンド局面入りも期待されそうだ。(N)

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