キャリアリンクの2月期はBPO関連事業が好調で純利益過去最高を更新

■5月末の株式2分割も発表

 キャリアリンク<6070>(東1)の16年2月期累計業績はBPO関連事業部門の受注高が好調であったことなどから、前年同期比19.1%増の166億7百万円となった。利益面では、新規受注業務のスタッフ研修費が嵩んだものの、営業利益は同15.2%増の9億58百万円、経常利益は同14.9%増の9億44百万円となり、純利益は同21.3%増の5億91百万円と過去最高益を更新した。

 セグメント別に見ると、BPO関連事業では、首都圏でのBPO大型プロジェクト案件が前期に引き続き順調に推移したほか、民間BPO案件の新規受注も拡大し、また、マイナンバー関連や臨時給付金関連業務など官公庁向けBPO案件も計画以上に受注でき、売上高は108億53百万円(前期比29.1%増)となった。

 CRM関連事業では、首都圏を始めとして通信事業者等からコンタクトセンター向け派遣案件等を新規に受注したが、テレマーケティング事業者への派遣が低調に推移し、売上高は29億31百万円(同3.6%減)となった。
 
 製造技術系事業では、食品加工業者や製薬メーカー等からの受注量が好調に推移し、売上高は16億32百万円(同5.6%増)となった。
 
 一般事務事業では、事務センター等の既存案件が伸び、また、金融機関向け新規案件等が受注でき、売上高は11億89百万円(同25.1%増)となった。
 
 今期通期の業績予想については、売上高は前期比20.3%増の199億84百万円、営業利益は同16.8%増の11億19百万円、経常利益は同17.2%増の11億6百万円、純利益は同22.1%増の7億22百万円と2ケタ増収増益を見込むとした。

 同時に株式分割並びに株式優待制度の変更を発表した。16年5月31日を基準日として、同日最終の株主名簿に記載又は記録された株主が所有する普通株式1株につき2株の割合をもって分割する。

 また、株主優待制度を変更し、保有株式数100株以上200株未満はクオカード(500円相当)に、200株以上500株未満はクオカード(1000円相当)に、500株以上はクオカード(2000円相当)にそれぞれ変更するとした。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る