スターティア 今期は、中長期に亘って成長を揺るぎないものとするための投資の時期と位置付ける

■当初の計画通りに積極的な先行投資を実施

 スターティア<3393>(東1)の今期15年3月期は、中長期に亘って成長を揺るぎないものとするための投資の時期と位置付けているため、増収増益の最高益更新を見込むものの、利益の伸び率は低く予想している。

 しかし、10月31日に発表された今期第2四半期連結業績は、売上高は計画を下回ったものの、利益面では、人事採用費用の減少、持分適用会社の好調、有価証券売却益等もあり、計画を大きく上回った。

 第2四半期連結業績は、売上高40億45百万円(前年同期比9.8%増)、営業利益2億53百万円(同6.8%増)、経常利益3億20百万円(同32.7%増)、純利益2億37百万円(同64.4%増)と増収大幅増益。

 今期は、新卒社員84名を採用し、6月2日には新たに神戸営業所を開設。また、ホスティングサービスのセキュリティ強化など積極的な事業展開を図っている。8月22日には、製品・サービスの共同開発およびホスティングサービスへの技術支援や人材の交流を目的として、富山県のエーティーワークスと業務・資本提携契約を締結。同じく8月22日に相互の顧客紹介と事業シナジーの向上を目的に日本PCサービスと業務提携。9月30日には、就職活動支援サイトの運営を行っているカケハシプロモーションとの業務・資本提携契約を締結。同じく9月30日に一括請求という商材を基盤としてカスタマーとのリレーションを築くクロスチェックを設立。10月23日にはネクスト・イットの技術本部を吸収し、技術者21名を承継することを発表。さらに子会社のスターティアラボでは、5月1日に岩手県滝沢市にアプリの開発拠点「滝沢R&Dセンター」を設立した。以上のように、当初の計画通りに積極的な先行投資を行っている。

 新・中期3カ年利益計画では、15年3月期経常利益8億66百万円、16年3月期11億34百万円、17年3月期14億円という数値目標を発表している。

 今期通期連結業績予想は、売上高92億48百万円(前期比13.2%増)、営業利益8億40百万円(同1.3%増)、経常利益8億66百万円(同1.2%増)、純利益4億33百万円(同0.2%増)と最高益更新を見込む。

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