【業績でみる株価】JSPは16年3月期大幅増益、今期3%減益予想だが上振れの可能性、中期3000円相場期待

業績でみる株価

 JSP<7942>(東1・100株)の2016年3月期は海外の好調、原材料安効果などで1.7%減収に対し、営業利益は63.7%の大幅増益だった。特に、営業利益率が8.1%(前期4.8%)、自己資本比率59.0%(同56.0%)と共に大きく向上した。配当は10円増配の年40円とした。17年3月期は原燃料価格の低下に対する価格対応で小幅の減収減益を見込んでいる。年40円配当継続見通しだが、予想配当性向が19.2%と20%を切るため期末配当での増配期待が強まりそうだ。株価は4月8日の1845円をボトムに好業績を見直して2200円台へ急出直りとなっている。

 国内子会社11社、海外子会社29社、関連会社4社で発泡技術を主体として機能性、経済性を高めたプラスチック製品の製造販売を行う、発泡プラスチックの総合メーカー。発泡プラスチックは、プラスチック樹脂を気泡生成して安定化したもので軽量性・緩衝性・断熱性に優れている。

 16年3月期は、国内は景気回復の遅れなどで減少だったが、海外売上は欧米・中国の販売が好調。17年3月期は国内の景気低迷が予想されるが、建築・住宅向け高断熱材及び液晶パネル基板の輸送用に用いられる緩衝材の需要が堅調に推移する見通し。海外においても北米・欧州における自動車生産台数の増加に加え、発泡ポリプロピレン『ピーブロック』の自動車部品の採用拡大が進展する見通し。売上高は1.7%減の1130億円、営業利益3.0%減の90億円、EPS207.9円の見通し。

 前期の大幅増益(63.7%)に対し今期は3.0%減益だが、海外好調に国内の景気対策効果が出れば今期業績は上振れる可能性がありそうだ。東日本復興に加え九州地震復興需要も予想されそうだ。

 株価2200円台は配当利回り1.8%、PERは10.5倍ていど。今期業績上振れの可能性と期末増配期待のあることからみれば割安といえる。先ず、昨年11月につけた2763円が目標となるが、中間期など期中において業績好調が確認されるなら3000円台乗せを目指すものとみられる。

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