【業績でみる株価】ホンダは独力高は期待薄いが下値固める、今期利益回復で政府の景気対策待ち

ホンダ HONDA 7267

 ホンダ<7267>(東1・100株)は前週末13日に2016年3月期決算を発表、2期連続の2ケタ減益だった。株価は11日(水)から週明け16日(月)まで4日連続安、17日も軟調で2900円前後でのモミ合い。17年3月期は営業利益19.2%増益見通し。同社株の独歩高は難しそうだが、円安が進み、日銀の追加金融緩和があれば上値を伸ばす可能性がありそうだ。

 2016年3月期は二輪車のグループ販売台数が1705万台で3.1%減少、四輪車販売台数では474万台で8.6%増加した。日本における二輪車、四輪車とも2ケタ前後の減少でふるわなかったが、北米、欧州、アジアとも堅調だった。17年3月期も日本市場には多くは期待できないが、海外は総じて堅調が予想され、コストダウン効果、原材料安効果などで売上5.8%減の13兆7500億円に対し営業利益は19.2%増の6000億円の見通し。EPSは216.3円(15年3月期=282.0円、16年3月期191.1円)、配当は四半期ごとに22円を実施し年88円を継続の見通し。

 株価は2015年8月の4499円を頂点に右肩下がり相場が継続の展開。ただ、去る、2月12日の2726円で底を打って一時3000円台まで戻している。チャート的には、3月の3221円と4月の3200円でダブル天井の形を作っている。同社株が単独で上値を追うだけの力はないだろうから、全般相場次第の展開で、とくに、円相場と日銀の追加量的緩和がポイントといえるだろう。2900円前後は仕込んで待つのがよさそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る