
■3月通期の営業利益は前回予想を12%上回る見込みに見直す
南海電気鉄道<9044>(東証プライム)は7月31日、大きく出直って始まり、取引開始後は9%高の2435.0円(200.0円高)まで上げ、約3か月ぶりに2400円台を回復している。30日午後に発表した第1四半期決算(2025年4~6月)が好調で、第2四半期と3月通期の連結業績予想を増額修正し、さらに増配と発行株式総数の5%超の600万株を上限とする自己株式の取得(自社株買い)も発表、好感買いが先行している。
4~6月は、訪日観光客の回復や大阪・関西万博の効果が想定を上回って好調に推移している上、不動産業での取得物件の収益寄与や物件売却益の上振れを見込むこととなった。第2四半期累計(25年4~9月)の営業利益は前回予想を13.5%上回る見込みになり、3月通期の営業利益は同12.3%上回る見込みになった。9月中間配当は1株25円の予定(前回予想比5円増、前期実績比6円50銭の増配)に見直し、3月期末配当も同25円の予定(前回予想比5円増、前期実績比2円50銭の増配)に見直した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)