味の素が上場来の高値に迫る、「トランプ政権の関税政策による直接的な影響は軽微」

■今期の連結業績予想は事業利益13%増、当期利益71%増

 味の素<2802>(東証プライム)は5月9日、大きく出直る相場となり、9%高の3290.0円(275.0円高)まで上げた後も堅調で、株式分割を考慮した実質的な上場来の高値3295.0円(2024年12月12日)に迫っている。8日午後に3月決算と自己株式の取得(自社株買い)などを発表。「米国トランプ政権の関税政策による直接的な影響は軽微」(決算短信より)としたことなどが注目されている。同社は25年3月末日を基準日として株式2分割を行ったばかり。

 今期・26年3月期の連結業績予想は、為替前提レートを1ドル=145円とし、売上高を1兆6180億円(前期比5.7%増)、事業利益を1800億円(同13.0%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は1200億円(同70.7%増)とした。当期利益は23年3月期以来3期ぶりに最高を更新することになる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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