【株式評論家の視点】エスプールは障がい者雇用支援サービスで先行、今期営業益4.6倍、PERに割安感

株式評論家の視点

 エスプール<2471>(JQS)は、「企業改革を支援し、日本を元気にする!」このミッションを掲げてエスプールは1999年12月に創業。人材派遣・人材アウトソーシング、ロジスティクスアウトソーシング、障がい者雇用支援サービス、フィールドマーケティング、マーチャンダイジングサービス、顧問派遣サービス、海外人材支援サービスを行っている。

 人材派遣・人材アウトソーシングでは、「定着率を上げたい」、「売上アップを目指したい」、「業務の効率化を図りたい」など、顧客の課題解決や業務改善にアプローチする人材アウトソーシングサービスを提供している。リーダーとスタッフがチームなって業務を遂行するグループ型派遣に特徴がある。

 ロジスティクスアウトソーシングでは、コスト削減に直結する業務改善に関するノウハウ、生産性向上に直結する人材育成・チームマネジメントノウハウ、顧客満足度に直結する高い発送品質に強みがある。顧客企業の戦略的ロジスティクスパートナーとして、高いパフォーマンスを発揮している。

 障がい者雇用支援サービスでは、障がい者が働きやすいように設計された企業向け貸し農園の運営と、就職を希望する障がい者に職業訓練を行う就労移行支援センターの運営を行っている。農業を活用した障がい者の職場環境の整備から採用、教育、定着支援まで行うサービスとしては、NO1のノウハウと実績を有している。

 フィールドマーケティングサービスでは、大量の人材を一度に必要とする全国規模での調査業務や各種プロジェクト運営に高いノウハウがある。プロジェクトの業務設計から実行、納品まで、顧客の要望に沿った最適な形で提供することが可能で、正確かつ効率的な業務の実施には定評がある。

 マーチャンダイジングサービスでは、スーパーやドラッグストア、ホームセンターなどの店頭で、商品の売上アップやシェア向上につながる販売促進活動支援を行っている。店舗を巡回し購入意欲を高める売場作りを行うフィールドサポートや、デモンストレーションなどで一般消費者に直接アプローチを行うストアプロモーションサービスを提供している。

 顧問派遣サービスでは、中小企業やベンチャー企業の「経営課題解決」と「新たな成長演出」に主眼をおいた、経験豊富な実践派の顧問による成果追求型の新しいソリューションサービスを提供している。戦略分析、組織(代表者)診断を通して、優先課題をピンポイント的に可視化抽出し、カンパニー・プレパレーションを創生することで派遣される顧問のパフォーマンス最大化を実現しているほか、パフォーマンスを定量的に定義し、効果測定を可能にするとともに、顧問の介在なく課題克服、事業成長可能な礎を築いている。

 海外人材支援サービスでは、アジア圏を中心とした各種教育機関と連携し、優秀な外国人材の活用を企業様にご提案しているほか、増加する訪日外国人を事業の拡大の好機とするべく、サービス業を中心とした企業に対し、外国人を想定した具体的な接客法の教育研修から、多言語対応可能な人材の紹介を行っている。

 今2016年11月期第1四半期業績実績は、売上高が20億3800万円(前の期比22.7%増)、営業損益が1000万円(同2200万円の赤字)、経常利益が0万円(同2400万円の赤字)、最終損益が800万円の赤字(同2700万円の赤字)に着地。

 通期業績予想は、売上高が82億2000万円(前期比13.1%増)、営業利益が2億7000万円(同4.6倍)、経常利益が2億5800万円(同5.3倍)、最終損益が1億8300万円の黒字(同6800万円の赤字)を見込んでいる。年間配当予想は期末一括10円継続を予定している。

 第1四半期は、人材ソリューション事業が計画を上回るペースで推移しており、スマートメーター設置業務の遅れを補って連結全体では概ね計画通りに推移している。スマートメーター設置業務についても第2四半期には単月黒字に転換する見込みのほか、人材ソリューション事業を始めとする主力事業の需要見込みに現時点で顕著な変化はなく、期初方針にも大きな修正がないことから、通期業績予想は達成できる見通し。

 株価は、1月7日の年初来高値899円から2月12日に年初来安値546円まで調整を挟んで3月31日高値799円と上昇。その後、モミ合っている。スマートメーター設置業務が伸びると予想されており、営業利益は13期ぶりに最高益を更新する見通しで、今期予想PER11倍台と割安感がある。業績好調が確認されれば、上値を試す可能性は高く、ここからの押し目は買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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