クリーク・アンド・リバー社、3Q累計で大幅増収増益、ゲーム・メディカル伸長と高橋書店グループ寄与
- 2026/1/9 08:19
- 決算発表記事情報

(決算速報)
クリーク・アンド・リバー社<4763>(東証プライム)は1月8日に26年2月期第3四半期累計連結業績を発表した。大幅増収増益で過去最高と順調だった。ゲーム、ブロードキャスティング、プロモーション、メディカルなどが伸長し、高橋書店グループ(第2四半期よりPL連結)も寄与した。そして通期の大幅増収増益予想を据え置いた。各事業が順調に成長するほか、高橋書店グループの収益が下期に本格寄与する。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は直近安値圏から切り返してモミ合いから上放れの動きを強めている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。
■26年2月期3Q累計大幅増収増益と順調、通期大幅増収増益予想
26年2月期第3四半期累計(25年3月~11月)の連結業績は、売上高が前年同期比19.5%増の455億51百万円、営業利益が26.2%増の37億68百万円、経常利益が21.7%増の37億23百万円、親会社株主帰属四半期純利益が高橋書店グループ連結化に伴う税金費用減少も寄与して52.5%増の30億98百万円だった。大幅増収増益で過去最高と順調だった。ゲーム、ブロードキャスティング、プロモーション、メディカルなどが伸長し、高橋書店グループ(第2四半期よりPL連結)も寄与した。
なお同社の連結決算では第2四半期(6~8月期)より高橋書店グループのPLを連結しているが、高橋書店グループの業績は、第2四半期(4~6月分を連結)が出版業界特有の商慣習によって出荷した商品の返品が集中する時期となるため営業損益が一時的に赤字となるが、第3四半期(7~9月分を連結)は手帳・カレンダーの出荷が本格化して売上高・営業利益とも大幅に増加する特性がある。参考値として高橋書店グループの業績は、第2四半期が売上高3億61百万円で営業利益4億57百万円の損失、第3四半期が売上高39億49百万円で営業利益7億62百万円だったため、高橋書店グループを除くベースでの同社の連結業績は売上高が前年同期比8%増収、営業利益が16%増収、経常利益が15%増益、親会社株主帰属四半期純利益が14%増益だった。
カテゴリ別で見るとゲーム&ライツマネジメントは売上高が18.1%増の131億42百万円で、営業利益が2.9%増の11億85百万円だった。大幅増収・小幅増益だった。営業利益はクレイテックワークスにおける先行投資の影響で伸び率が小幅にとどまったが、売上面は需要が全体として好調に推移したほか、バンダイナムコエンターテインメントとの合弁会社URS Gamesが25年4月より事業開始したこと、モントリオール支社を通じて海外から開発案件を受託したことも寄与した。
ブロードキャスティング&動画は売上高が3.0%増の109億02百万円で、営業利益が45.2%増の5億24百万円だった。増収・大幅増益だった。売上面はテレビ局向け人材派遣が堅調に推移し、営業利益は番組制作を行うシオンにおける採算改善も寄与した。
プロモーション&マーケティングは売上高が9.0%増の57億01百万円で、営業利益が15.2%増の4億85百万円だった。増収増益と順調だった。企業や官公庁のプロモーション需要が旺盛に推移した。
メディカル&ヘルスケアは売上高が8.9%増の47億61百万円で、営業利益が23.6%増の14億07百万円だった。増収・大幅増益で過去最高業績となった。医師紹介事業が順調に伸長した。
AI/DX・ITは売上高が9.0%増の23億65百万円で、営業利益が6.4倍の57百万円だった。増収・大幅増益だった。生成AIコンサルティングの大型案件受注が寄与した。ツールベンダー支援サービス「DXの森」では提携パートナーが順調に拡大した。
プロフェッショナル・エージェンシーは、売上高が3.0%減の19億59百万円で、営業利益が21.3%減の52百万円だった。減収減益だった。会計関連は復調傾向だが、法曹関連(弁護士)の人材紹介が低調だった。
Quality of Lifeは売上高が3.4%増の19億73百万円で、営業利益が31.1%減の41百万円だった。小幅増収ながら減益だった。インター・ベルのファッション分野や、本社ビルで運営するイタリアンレストランは概ね順調だったが、建築分野は資材高騰の影響等でプロジェクトが遅延した。
インキュベーション&デベロップメントは、売上高が4.5倍の57億47百万円で、営業利益が6.7倍の1億29百万円だった。高橋書店グループの業績が第3四半期より本格寄与した。なお高橋書店グループ以外は先行投資段階である。
なお報告セグメント別で見ると、日本クリエイティブ分野は売上高が10.9%増の291億69百万円で営業利益(全社費用等調整前)が15.2%増の21億37百万円、韓国クリエイティブ分野は売上高が9.7%減の21億02百万円で営業利益が19百万円の損失(前年同期は9百万円の損失)、医療分野は売上高が8.8%増の47億57百万円で営業利益が23.6%増の14億07百万円、会計・法曹分野は売上高が5.0%減の17億62百万円で営業利益が23.7%減の76百万円、CRES分野は売上高が43億67百万円(同18百万円)で営業利益が2億70百万円(同27百万円)、その他の事業は売上高が5.2%増の33億92百万円で営業利益が89百万円の損失(同1億13百万円の損失)だった。CRES分野は、事業承継・M&A等を展開するC&R EVERLASTING STORY(25年6月1日付でC&Rインキュベーション・ラボより社名変更)を中心に、高橋書店グループを含めた全6社で構成されている。その他の事業は新規事業等の18社で構成されている。
全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が138億39百万円で営業利益が14億21百万円、第2四半期は売上高が142億53百万円で営業利益が7億17百万円、第3四半期は売上高が174億59百万円で営業利益が16億30百万円だった。
通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が前期比19.3%増の600億円、営業利益が38.3%増の50億円、経常利益が35.3%増の50億円、親会社株主帰属当期純利益が42.1%増の32億円としている。配当予想は前期比4円増配の45円(期末一括)としている。予想配当性向は30.0%となる。
カテゴリ別の計画は、ゲーム&ライツマネジメントの売上高が14%増の169億15百万円で営業利益が16%増の17億50百万円、ブロードキャスティング&動画の売上高が4%増の148億円で営業利益が18%増の6億65百万円、プロモーション&マーケティングの売上高が7%増の75億50百万円で営業利益が13%増の6億70百万円、メディカル&ヘルスケアの売上高が6%増の56億50百万円で営業利益が29%増の14億円、AI/DX・ITの売上高が12%増の33億円で営業利益が83%増の1億10百万円、プロフェッショナル・エージェンシーの売上高が9%増の29億10百万円で営業利益が210%増の2億20百万円、Quality of Lifeの売上高が4%増の26億50百万円で営業利益が51%増の1億10百万円、インキュベーション&デベロップメントの売上高が342%増の71億75百万円で営業利益が4億22百万円(前期は36百万円)としている。
各事業が順調に成長するほか、インキュベーション&デベロップメントでは高橋書店グループの収益が下期に本格寄与する。高橋書店グループの業績寄与は、上期(3ヶ月分)が売上高5億円で営業利益3億円の損失、下期(6ヶ月分)が売上高44億円で営業利益8億円、通期(9ヶ月分)が売上高49億円で営業利益5億円の計画としている。高橋書店グループを除くベースでは、売上高が前期比10%増の551億円、営業利益が25%増の45億円の計画としている。第3四半期累計の進捗率は売上高が76%、営業利益が75%、経常利益が74%、親会社株主帰属当期純利益が高橋書店グループ連結化に伴う税金費用減少も寄与して97%と順調である。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。
■株価はモミ合い上放れの動き
株価は直近安値圏から切り返してモミ合いから上放れの動きを強めている。好業績を評価して戻りを試す展開を期待したい。1月8日の終値は1572円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS149円88銭で算出)は約10倍、今期予想配当利回り(会社予想の45円で算出)は約2.9%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS750円70銭で算出)は約2.1倍、そして時価総額は約362億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)




















