【株式評論家の視点】gumiは高値から22%調整で押し目買い水準、今期売上2.8倍

<銘柄の見所>

株式評論家の視点 gumi<3903>(東1)は、35円安の2606円と4営業日続落となっている。12月高値から約22%の下げで押し目買い水準とみられる。

 同社は、昨年12月18日に東証1部市場に上場。「情報革命時代を代表する世界No.1モバイルエンターテイメント企業になる」を経営のビジョンに掲げ、モバイルオンラインゲームの企画・開発・運営。ネイティブアプリの開発・運営に経営資源を集中することで、世界中のネイティブアプリ市場のシェアの拡大に取り組んでいる。足元の業績は、2015年4月期第2四半期売上高が139億9600万円、営業利益が11億6200万円、経常利益が10億6600万円、純利益が4億5800万円に着地。世界各国でヒットしているネーティブアプリの本格RPG(ロール・プレイング・ゲーム「ブレイブ フロンティア」についてはダウンロード数が拡大し、売上が堅調に推移している。

 通期業績予想は、売上高が309億7200万円(前期比2.8倍)、営業損益が13億2900万円の黒字(同1億0200万円の赤字)、経常損益が12億7700万円の黒字(同1億6800万円の赤字)、最終損益が8億0800万円の黒字(同1億0800万円の赤字)を計画している。

 株価は、昨年12月18日に公開価格を40円上回る3340円と買われた後、1月13日に安値2641円と短期調整している。モバイルオンラインゲーム業界において、携帯電話の出荷台数のうちスマートフォンの出荷台数が占める割合が高い水準を維持。スマートフォンの普及により今後も国内・海外において、スマートフォン向けネイティブアプリ市場の拡大が見込まれている。「ブレイブ フロンティア」はTVCMが放映されており認知度がさらに高まると見られるほか、他社が開発したゲームコンテンツのローカライズを行い、多地域へと展開をさせており、今後の成長が見込まれる。公開価格から約2割調整。SNS関連の一角が値ごろ感からリバウンドしており、見直し機運が高まる可能性は十分ありそうだ。(株式評論家・信濃川)

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