【高見沢健のマーケット&銘柄ウォッチ】NYダウは下値1万7160~7260ドルか

高見沢健のマーケット&銘柄ウォッチ

前回、「米国景気の変調に対する懸念が高まってきました」と警鐘を鳴らしましたが、その後に公表されましたISM製造業景気指数やADP雇用リポート、雇用統計など多くの経済統計で、予想を下回る数値が明らかになりました。

先週末、米国株式市場は聖金曜日で休場でしたが、3月の雇用統計の発表後に、米10年国債利回りは一時1.80%とほぼ2か月振りの水準にまで低下しました。つれて、ドル円も
一時118円71銭前後まで下落しましたが、10年国債利回りがその後1.84%に戻したことで、ドル円も118円96銭前後まで持ち直して終わりました。

週明けのNYダウの反応が注目されます。昨年12月以降の高値は概ね1万8000~1万8200ドル台が大きな壁となっています。米景気の減速で、この水準が突破できないようですと、下値を支えるレベルとしてやがて1万7160~1万7260ドルを試す可能性が出てくるかもしれません。

米国株については当面、戻り売りのスタンスで臨む作戦が有効と思われます。(証券ジャーナリスト)

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