【株式市場】景気後退懸念が幾分薄れたようで日経平均は後場一段強含む

株式

◆日経平均の終値は1万6830円92銭(155円47銭高)、TOPIXは1350.97ポイント(10.20ポイント高)、出来高概算(東証1部)は16億6613万株

 8日後場の東京株式市場は、中国の5月の貿易統計が正午過ぎに伝えられ、景気後退懸念が薄れたとの見方があり、川崎汽船<9107>(東1)が一段強含んだほか、鉄鋼株の値戻しも活発化。日経平均は100円高の1万6780円前後で14時過ぎまで強調展開となった。大引けにかけては株価指数先物の買い戻しなどが入ったようで一段上値を追い、2日続伸となった。主な株価指数はすべて堅調転換した。

 後場は、引き続き原油の8ヵ月ぶり高値を受けて石油株や資源株が高、パナソニック<6752>(東1)が急伸する場面があり、同社からEV(電気自動車)電池をほぼ独占的に調達している米テスラ・モーターズの最高経営責任者が「Twitter」(ツイッター)で、韓国サムスンSDIからの調達の観測を否定したと伝えられ安心感。ジャパン・ディスプレイ<6740>(東1)も後場寄り後から急伸し、産業革新機構が支援を強化との一部報道があったもよう。DNAチップ研究所<2397>(東2)は6月10日からの第16回日本抗加齢医学会総会に出展とされて14時頃から急伸しストップ高。CRI・ミドルウェア<3698>(東マ)6月8日開催の先端技術展に出展とされて注目が再燃し高値に接近。日本ラッド<4738>(JQS)も8日開催のIT技術展「InteropTokyo」に出展とされて急伸。

 東証1部の出来高概算は16億6613万株(前引けは7億5473万株)、売買代金は1兆8207億円(同7972)億円。1部上場1956銘柄のうち、値上がり銘柄数は1248(同639)銘柄、値下がり銘柄数は557(同1136)銘柄。

 また、東証33業種別指数は27業種(前引けは11業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、空運、石油・石炭、水産・農林、ゴム製品、パルプ・紙、海運、医薬品、建設、などとなった。

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