JトラストG:西京銀行と提携、インドネシアルピア建外貨預金に進出

■個人・法人向け新商品、マネープラザなど同行全店で販売

 金融事業中心に事業展開するホールディングカンパニーJトラスト<8508>(東2)の傘下企業Jトラストインドネシア銀行(PT Bank JTrust Indonesia Tbk.)は、このたび西京銀行(本社:山口県周南市)と提携し、個人ならびに法人を対象とするインドネシアルピア建外貨預金(インドネシアルピア建外貨定期預金)の取扱い開始を決めた。西京銀行は7月11日(月)から販売を開始する。

【インドネシアルピア建外貨定期預金の商品概要】

 1)預入金額:1億インドネシアルピア(邦貨換算で約80万円=6月28日現在)以上0.01インドネシアルピア単位(上限なし)、2)預入期間:1年の元利自動継続、3)適用利率:年5.00%、4)為替手数料:預入時1万インドメシアルピアあたり4円・払戻時1万インドネシアルピアあたり2円である。なお、外貨預金のため預金保険、マル優の対象外。

■Jトラストインドネシア銀行:本来業務で利益を生む収益体質へ転換

 Jトラストグループは東南アジア金融事業展開戦略として、Jトラストインドネシア銀行の再生を最優先課題の一つとして位置付けており、新商品の取扱い開始で調達金利低減効果による収益基盤確立へのスピードアップが期待される。

 課題であった同行の不良債権比率の引き下げについては、既に不良債権(NPL債権)を、PT JTRUST INVESTMENTS INDONESIAへ譲渡済みとなり、同行の不良債権比率(貸倒引当金を差し引いたネット・ベース)が5ポイント以上減少した結果2%程度までに低下、銀行業の本来業務で利益を生む収益体質へ転換している。

 また、資金調達面では、Jトラストグループ傘下へ移行したことで、積極的な貸付・預金獲得活動が可能となったことやインタネットバンキングシステムの導入等で、普通預金口座が増加、海外預金の獲得も進むなど、調達金利の低減が実現しており、収益拡大へ向けた基盤強化が急速に進んでいる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る