【話題】「マザーズ先物」7月19日開始、「高時価総額銘柄」に資金流入拡大の期待

東証アローズ 東京証券取引所

 「東証マザーズ指数先物」が2016年7月19日に取引開始となる。新たな先物は、「日本の新興市場のみを対象とする、初の上場先物商品」(東証HPより)。この先物取引が始まれば、マザーズ指数と連動するように運用する投資信託などが組成しやすくなり、機関投資家などのまとまった資金もマザーズ銘柄に流入しやすくなると期待されている。

 注目点は、どのような銘柄に資金が流入しやすくなるか、だが、先物のベースになる東証マザーズ指数が「マザーズ市場に上場する全銘柄を対象として算出される時価総額加重平均型の指数」(同)のため、単純に見て時価総額の大きい銘柄ほど有利になるとされる。指数連動投信などを組成する際には、端的には、時価総額の大きい銘柄から順に組み入れる形になるとされている。

 東証マザーズ銘柄の中で時価総額の大きい銘柄は、日々の値段によって変動があるものの、
ミクシィ<2121>(東マ)CYBERDYNE(サイバーダイン)<7779>(東マ)サンバイオ<4592>(東マ)ヘリオス<4593>(東マ)そーせいグループ<4565>(東マ)、などが挙げられている。

 最近上場した銘柄で、このところ日々の売買代金上位に顔を出すのはキャリア<6198>(東マ)農業総合研究所<3541>(東マ)グリーンペプタイド<4594>(東マ)など。

 2ヵ月ほど前までは、アキュセラ・インク<4589>(東マ)ブランジスタ<6176>(東マ)JIG-SAW(ジグソー)<3914>(東マ)なども上位銘柄だったが、
直近はやや順位が後退した。

 なお、同じ時価総額型指数の先物でも、2014年11月に取引開始となった「JPX日経インデックス400先物」の場合は、ベースになるJPX日経インデックス400指数の構成銘柄に「ウェイト制限」があり、個々の銘柄の時価総額での組み入れ上限が指数全体の1.5%までになっている。それでも時価総額の大きい銘柄によって構成される点に大きな変わりはない。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  2. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…
  3. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  4. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…
  5. ■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野  銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目…
  6. ■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭  前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのように…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る