【編集長の視点】CRI・ミドルウェアはもみ合いも触覚ミドルウェア供給開始を見直しVR関連人気もオンし再騰含み

 CRI・ミドルウェア<3698>(東マ)は、65円高の3845円と3日ぶりに反発して始まったあと、95円安と下ぶれるなど前日26日の終値を挟んでもみ合っている。

 6月10日に年初来高値4450円まで買い進まれ、任天堂<7974>(東1)の株価の高値波乱とともに同社株にも目先の利益を確定する売り物が交錯している。ただ目先調整の一巡感も強めており、下値には今年7月から提供を開始した触覚(ハプティック)ミドルウェアを見直し、今年10月に発売されるソニー<6758>(東1)の「プレイステーションVR(PSVR)向けゲームに同社のVR(仮想現実)技術が採用されることも先取りVR関連人気の再燃を期待する買い物も入っている。8月10日には今9月期第3四半期(2015年10月~2016年6月期、3Q)決算の発表を予定しており、業績期待も高めている。

■124種類の震動パターンを実現しゲームの臨場感を劇的に向上

 同社は、ハードとアプリの中間に位置して機能するミドルウェアを開発・販売し、国内で唯一、音声と映像のミドルウェアを供給しているが、今回はこれに加え震動による触覚ミドルウェアを投入した。124種類の震動パターンを実現し、音声、映像とともにゲームの臨場感を劇的に向上させるもので、同ソフトを採用したゲーム・ユーザーのプレイ時間や起動回数が増加、課金率も向上しゲームタイトルの収益性アップに貢献する。今年4月のバンダイナムコエンターテインメントに続き、今年10月発売の「PSVR」向けゲームに採用されるVRミドルウェアとともに、同社の成長可能性を高める。

 業績も、今9月期第2四半期(2015年10月~2016年3月期、2Q)累計業績は、今年2月の上方修正値を上ぶれて着地するなど好調に推移しており、9月通期業績は、売り上げ14億円(前期比19.1%増)、営業利益3億2000万円(同19.9%増)、経常利益3億2200万円(同22.2%増)、純利益2億4100万円(同33.1%増)と予想、純利益は、過去最高を連続更新する。8月10日発表予定の3Q業績が、通期予想業績に対してどのような進捗率を示すか、業績の上ぶれがあるかなど注目される。

■25日線を前に下げ渋り目先調整一巡感を示唆し上値チャレンジへ再発進

 株価は、LINE<3938>(東1)の日米市場同時上場観測報道でゲーム株が人気化するなか年初来高値4450円と買われ、英国の欧州連合(EU)離脱ショックで2395円安値まで突っ込んだが、触覚ミドルウェアの提供開始、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>(東1)との包括ライセンス契約、シャープ<6753>(東2)の同社の音声ミドルウェア採用などの好材料発表が相次ぎ、また任天堂の「ポケモンGO」人気も波及してほぼ急落幅を埋めた。足元では、任天堂の株価波乱とともに下値を探っているが、25日移動平均線を前に下げ渋り目先調整一巡感を示唆しており、高値奪回から上値チャレンジに再発進しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■「ちきゅう」を投入、令和8年1月から2月にかけて実証  内閣府戦略的イノベーション創造プログラム…
  2. ■人工知能基本計画が始動、利活用から開発への循環促進、世界最先端のAI国家を標榜  政府は12月2…
  3. ■222社分析で売上2兆円台復帰、利益は1,435億580万円へ倍増  東京商工リサーチ(TSR)…
2026年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

ピックアップ記事

  1. ■総選挙後に本番、米・卵関連株など食料品銘柄に再評価期待  消費税減税をめぐる関連株の動向が、過去…
  2. ■円安・円高が日替わり、内外市場で一波乱二波乱の可能性  内外のマーケットが激動含みである。これが…
  3. ■地方銀行:収益改善、昨年11月の業績上方修正が寄与  昨年来高値更新銘柄の1割超を占める銀行株は…
  4. ■超短期決戦の総選挙で市場動向が政治判断に影響  いよいよ衆議院議員選挙だ。みょう27日に公示され…
  5. ■AI以外に目を向けよ、割安株に潜む上昇機会  1980年代のバブル相場では、産業構造改革で「軽薄…
  6. ■利上げと解散総選挙、日本経済の分岐点迫る  今週は、運命の1月22日、23日が控えている。1月2…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る