インフォマートの第2四半期連結業績は、増収ながら販管費の増加により減益となる

■通期業績予想は当初予想を据え置き、増収増益を見込む

 インフォマート<2492>(東1)の今期16年12月期第2四半期連結業績は、増収ながら販管費の増加により減益となった。しかし、通期業績予想は当初予想を据え置き、増収増益を見込んでいる。

 当社が属する国内のBtoB(企業間電子商取引)市場は、平成27年のインターネットによる 企業間電子商取引が前年比3.5%増の202兆円、全ての商取引に対する電子商取引の割合であるEC化率が前年比0.7 ポイント増の19.2%と、着実に拡大が進んでいる。当社の事業環境にフォローの風が吹いているといえる。

 そのような状況の中で、主力の受発注事業、規格書事業は共に、2ケタの増収増益となった。EC事業は、「BtoBプラットフォーム商談」のシステム使用料が減少したことで、減収減益となった。しかし、減収減益の要因は、システムの更新が原因であることから、後半は回復すると見ている。

 その結果、第2四半期連結業績は、売上高29億81百万円(前年同期比9.8%増)、営業利益9億69百万円(同1.9%減)、経常利益9億32百万円(同5.9%減)、純利益6億円(同2.1%減)となった。

 事業別の業績は、「受発注事業」の売上高は17億99百万円と前年同期比2億08百万円(13.1%)の増加、営業利益は9億25百万円と前年同期比1億38百万円(17.6%)の増加であった。
 「規格書事業」の売上高は5億60百万円と前年同期比1億05百万円(23.1%)の増加、営業利益は1億65百万円と前年同期比16百万円(11.4%)の増加。
 「ES事業」の売上高は5億87百万円と前年同期比36百万円(5.8%)の減少、営業利益は△1億06百万円(前年同期68百万円)となった。
 「その他」の売上高は、53百万円と前年同期比10百万円(16.7%)の減少、営業利益は△14百万円(前年同期△11百万円)。

 今期通期連結業績予想は、売上高66億49百万円(前期比18.1%増)、営業利益22億92百万円(同9.4%増)、経常利益22億89百万円(同12.2%増)、純利益14億81百万円(同13.2%増)と最高益更新を見込む。

 通期では増収増益と好調であることから、配当については、11円80銭(前期11円76銭)と増配を予定している。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る