【株式市場】ECBの量的緩和など好感し日経平均は大幅続伸だがマザーズ指数は軟調

◆日経平均の終値は1万7511円75銭(182円73銭高)、TOPIXは1403.22ポイント(13.79ポイント高)、出来高概算(東証1部)は20億8434万株

チャート15 23日後場の東京株式市場は、ソニー<6758>(東1)が欧州事業の割合の大きい銘柄としてECB(欧州中央銀行)の量的緩和策決定や欧米株式のほぼ全面高などが好感されて昨年来の高値を更新し、日立製作所<6501>(東1)も英国での鉄道事業などが思い出されて一段ジリ高となったが、日経平均は前場の高値1万7532円06銭(203円04銭高)を抜けずに一進一退となった。前場10時頃に軟化する場面があった東証マザーズ指数は大引けにかけて再び軟化し小幅続落となった。

 材料株物色の色彩が強まり、第一中央汽船<9132>(東1)が11時頃に貨物船の損害を巡る英国での訴訟で勝訴と発表し、後場は30%高の急伸となり、ソフトバンク<9984>(東1)は11時30分にソフトバンクモバイル、ソフトバンクBB、ソフトバンクテレコム、ワイモバイルの4社合併を発表し一段ジリ高となった。DMG森精機<6141>(東1)は欧州株の全面高に加え、ドイツの持分適用会社の買収発表が好感されて急伸。UBIC<2158>(東マ)は「共起形態素アルゴリズム」に関する特許発表が言われて急伸し、ハマイ<6497>(JQS)はトヨタ自動車(7203)のFCV(燃料電池車)増産を受けて水素燃料バルブへの期待が再燃し急反発。

 東証1部の出来高概算は20億8434万株(前引けは10億49万株)、売買代金は2兆1237億円(同1兆48億円)。1部上場1862銘柄のうち、値上がり銘柄数は1321(同1247)銘柄、値下がり銘柄数は431(同458)銘柄。

 また、東証33業種別指数は27業種(同25業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、保険、海運、鉄鋼、鉱業、精密機器、非鉄金属、卸売り、金属製品、機械、電気機器、倉庫・運輸、情報・通信、などとなった。

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